西原理恵子さんと高須院長のトークショーへ行ってきました!

向かって左から
小学館のマンガ編集長で司会の八巻さん
高須克弥院長
西原理恵子先生
去る1月31日、新宿紀伊国屋サザンホールで開催された『ダーリンは71歳』刊行&高須院長バースディ記念「西原理恵子+高須克弥=122歳バカップル・トークショー」へ行きました。
お酒が一滴も飲めないのに、高級酒を振る舞う
高須院長は、お酒が一滴も飲めないそうです。
それなのにその日集まったお客さんの中から抽選で、入れ替わりで舞台の上へ2人ずつ招待。
ソムリエが開ける2006年もののドンペリや、ピンドンことドンペリピンク、シャトー・マルゴーを次々に開けて振舞われるという豪華なトークショーでした。
残念ながら私は当選しませんでしたが、とても楽しいトークを聞けただけで満足です。
高須院長は毎日Twitterでの投稿数がすごく多い人なので、饒舌なのだと思っていました。
けれども本当はとてもシャイで、人が嫌いなのだそうです。
その横で高級酒をわりと早いペースでクイクイ飲んで「フフフフ」と笑いをたたえながら、院長のトークにツッコミを入れる西原さん。
そのなかでも印象に残った部分を、今日は書いておきます。
「彼女は僕にないものを、ぜんぶ持っている人」と高須院長
Twitter上で公開しながら喧嘩をしている2人のようですが、普段も喧嘩をよくするそうです。
司会を務めた小学館のマンガ編集長である八巻さんは、喧嘩の現場を幾度も目撃しているとのこと。
実際にお酒が進むにつれて西原理恵子さんのトークは、エスカレートをしていき会場は爆笑の渦に包まれます。
どちらも悪口の言い合いをして、いい部分の発言は一切出てこないのです。
するとこれだけ喧嘩をする2人に「お互いの好きなところについての質問」を八巻さんがたずねました。
すると高須院長が「彼女は僕にないものを、ぜんぶ持っているんだよ」と言いました。
そうして「僕はいつでもこの人と入れ替わりたい。彼女が高須クリニックの院長をしてくれればいいと思う」と続けました。
「立派なことを言う人はいっぱいいる」と西原理恵子さん
次に西原さんへも同じ質問がいきます。
すると「世の中には立派なことを言う人はいっぱいいます。けれどもこの人は行動もすごい。こんなに働く人はいない」と言いました。
仕事が大好きだと公言する、西原さんらしい視点で語られます。
「結婚をしたら?」と周りから言われるそうですが「かっちゃんは代々医者の家系で、自分の子供も、親戚も、全員医者。そんななかに私が入って行けるわけないじゃないですか」と笑います。
すると高須院長も「お金をいっぱい持っちゃうと(西原さんは)仕事しなくなっちゃうもんねー」と合いの手を入れます。
すると「そうそう」とまたワインを、クイクイ飲む西原さん。
苦労話が昇華されると、力強く生きる様子が描ける
もともと私は西原理恵子さんの漫画が大好きで、20代からたくさんの著書を読んでいます。
彼女の育った過酷な環境や、結婚までの経緯、子育ての様子やアルコール依存症のご主人との葛藤や永遠の別れ。
「苦労話も昇華されると、このような表現になるのだ」と聡明な彼女の、正直で力強く描かれている登場人物は私の憧れです。
また戦場カメラマンだった亡きご主人の著書に書かれていた、彼の目を通した西原さんはとても愛情深い人でした。
高須院長の悪いイメージが抜けたのは、西原さんのマンガのおかげ
「イエスプリーズ」で知られている高須院長のことを、私は西原さんと交際をするまで「バブリーな変人」としか思っていませんでした。
お金儲けの宣伝のために自身の整形前、整形後の顔を世にさらすなんて、意味がわからないとさえ思っていました。
「自分の病院の医師たちに仕事をさせて、豪遊している人」だと思っていたのです。
その後西原さんのマンガで高須院長が自分の治療で行う技術を、まず自分自身の体で人体実験をしていることを知ります。
そうして高須院長が現在もどれほど研究熱心で、世界中を飛び回りながら最先端技術を追求している人なのだとわかりました。
もしこの情報を知らなければ高須院長が出家したことも、熊本大震災の際ヘリコプターで物資を運んだことも、すべて自身のクリニックの宣伝を目的とした行為と思っていたことでしょう。
どちらも自分を殺さず、食い合わずに互いを高め合うことが可能なんだ
西原さんの描く2人のエピソードから垣間見えるのは、成熟をしていても純粋な幼児性を失っていないカップルの姿。
私だけではなく西原さんのマンガを読んで高須院長の印象が変わり、好意や関心を持ち始めた人も多いのではないでしょうか?
どちらもとってもお互いを尊敬しあっていて、どちらも別々のライフワークを持っている。
互いにまったく違う業種なのに、高め合えている。
私自身目上の人や、偉い人で「影の立役者」的な存在を求める人を多く見てきました。
そうして影の立役者となった人は誰からも評価をされず、寂しそうだったり具合が悪そうだったり。
功績はすべて「立派なことを言う人」へ吸い取られていることの方が多い気がします。
そういう関係性でなければ立派な人にはなれないのかもしない、立派な人の影には泣いている人がいるものだと思い込んでいたのかもしれません。
けれどもそうではない、しかもこのように仕事でコラボしながら、年齢に関係なく高め合えている。
また高めてもらっていることに対して、素直に感謝をし合っている人たちも熟年層にいるのだと感動します。
私から見た20歳という親子ほどの年齢差でも、対等でいられる2人の共通点
高須院長と、西原理恵子さんの年齢差は20歳。
医師と漫画家では、接点がなさそうな職種です。
しかも70歳を超えた代々医者の家庭の出身の人で、特権階級意識を持たない人は少ないのではないでしょうか。
それなのにどこまでも対等でいられるのは、どちらも一流の成果を仕事で出しているからではないのかと。
私がこれまで出会った人たちも自分で確固たる結果を出している人は、正当な評価をどの職業に対しても下します。
自分のことをよく見せる目的での同業他社や、他業種をわざと持ち上げたり軽視したりしない。
そうしてどちらも若いころから世界中を訪ね歩き、広い視野と強い好奇心と深い洞察力を培ってきた。
それと自分の持てる能力で困っている身近な人々を、惜しみなく助けようとする救済力の高さなのではないかと。
これらが共通しているおかげで年齢差、職業の違い、環境の違いを楽しみ尊敬し合えるのかと感じます。
自分も頑張ろうと、すごいパワーをもらいました
初めて会えた生のお2人に興奮して熱く語ってしまいましたが、実際のトークショーでは淡々と語ってくれました。
そうして私もまだまだ視野を広げて、飽くなき好奇心を追求しよう。
年齢、性別、職業を超えた接点を持って、頭が凝り固まるのを防ごう。
そうして自分自身を満たし続けていれば、いつかこのカップルのように惜しみなく愛情を降り注げる人となるかも⁈

会場全員に配られた参加特典も、太っ腹でした
そんな幻想を抱くことができた、夢のあるトークショーでした。
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