英語を話すときだけ、2オクターブ声が上がっていた

人は声のトーンや、話し方のテンポを知らない間に合わせてしまいます。

早口の人といると、いつもより早口に。

声の低い人といると、いつもより低めに。

大きな声には大きな声でなど、意識をしていない限り相手に合わせるのです。

私は人から指摘されるまで、自分が英語を話すときと日本語を話すときの声が、違っていることを知りませんでした。

ものまね上手の人が私の日本語を話すときの話し方と、英語の話し方を真似してくれました。

「えー、うそ〜」などと言いながら、実際にしゃべってみると「ホントだ‼︎」と驚きました。

英語を話すときの声は2オクターブほど高くなり、少しかすれるのです。

それを外国語に精通している人へ話すと「あたりまえよ」と言われました

「英語で “Hi, honey “って呼ばれるときと、日本語で『オイ!セリ』と呼ばれるときの返事は違うでしょう?」

確かーに。

英語でそのように話しかけられれば甘い声で ” h1 “と軽快に答えますが、日本語のその呼びかけなら「なに?」と少し挑戦的に答えます。

また私が学んだのはイギリス人経営のインターナショナル・スクールだったので、多くの教師がイギリス英語でした。

アメリカ英語より早口だし弱々しい発声で、男女とも甲高い声で話します。

その声を無意識で模写していたので、高くかすれていたのです。

相手と呼吸を合わせることができると、気持ちも合わせることができます

私が英語を話すときの声が変わるのも、その場へ同調するためです。

日本語を話すときの声ではなじみにくいと、無意識に判断したからでしょう。

またこの指摘を受けてから、日本語を話す声と同じトーンで英語を話すようにしました。

なぜなら人が私を真似たときに、違う人格のように見えて変だったから。笑

話す時間が長い日本語のトーンを採用することにしましたし、今ではどちらを話すときも同じ声です。

慌てている人、怒っている人と同じ声のトーンを出さない

自分が他者へ合わせるように、他者も自分に合わせています。

「どうしてそんなことするの!」と攻撃的な口調には「うるさいんだよ!」とか「勝手にさせて!」という攻撃性が返ってきます。

静かにゆっくりと「どうしてそんなことをしてしまったのかなぁ?」と聞けば「なんだかさ〜……」と説明が返ってきやすいです。

興奮して早口になっている人のペースに合わせて早口で話すと、相手はさらに早くなりやすいです。

さらに早くなるということは、さらに興奮が高まっているということです。

それに合わせて自分まで早口で興奮してしまうと、もともと普段の自分のペースと違う口調なのが、もっと相手のペースに巻き込まれて消耗してしまいます。

それにお互い興奮しているので、なにが原因でそんなに白熱してしまったのか、わけがわからなくもなります。

慌てている人が「落ち着いて」と言っても説得力がない

一方で相手が慌てているのに同調して、自分も動転しているのに「落ち着いて!」と荒々しく言われても説得力がありません。

まず自分が落ち着くために、何度か息を細く深く吐き出しましょう。

そうして落ち着いたのが自覚できたら、今度はいつもより声をワントーン下げる。

ゆっくりと倍くらい遅いペースで「おーちーつーいーてー」(あくまでもイメージですよ。不自然じゃない程度に)と伝える。

なにを話しかけられてもゆっくりと、少し小さめの低い声で答える。

相手から目をそらさずに「そうなんだね〜、それはきついね〜」など自分の感情を交えないで、そのときの目的は相手を落ち着かせることに集中してください。

すると相手も早く興奮がおさまりやすくなりますし、必要があれば冷静に話し始めることができます。

またなにより、自分も消耗せず楽にいられます。


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