優しさや可愛らしさ、冷酷さが極端に混在する依存的な親
依存的な親から離れられない1つの理由として、依存的な親には魅力的な部分を持ち合わせる人が多いです。
それは自分を見て欲しいという承認欲求を満たすため、男性なら体を鍛えたり、衣服にお金を掛けたり(これは男女共通)女性は美容系のケアなどの抜かりがないのです。
そうして自分を見てくれる人には非常に愛想をよくして、徹底的に崇拝したりもします。
依存対象の子供が、自分から心理的な距離を置こうとすることにも非常に敏感です。
二人羽織の背後役を失うこと、それは依存的な親にとって自分の命に関わるほどの一大事なのです。
そこで前述した魅力的な面を見せて、子供が離れないよう信頼を得ようとします。
依存対象に選ばれた子はやはり愛情に飢えていますから「実は愛されているの?」と混乱して、心理的距離を置くことをひとまず保留します。
そこでもし親の問題行動がすべて「自分を見て!」から枝分かれした言動だと冷静に考えることができると、まったく違う対応になります。
あなたを執拗に追いかけ回すとき
追いかけてくる親に関する以前の投稿 →子供が接触を避けようとすると、意地になり追いかけてくる依存親への対応
依存的な親が追いかけてくる場合、まず「やめて!」という感情が子供の側には出てくることでしょう。
あるいは「どうして放っておいてくれないの?」とかテンションはあくまで親へ向かっています。
そうして親の癇癪や浪花節の話の内容に、一生懸命耳を傾けていることでしょう。
たとえば「(自分と会わないと)警察に連絡する!」と言われれば警察に連絡をされて大騒ぎになる場面。
あるいは「誰々もあなたのことを心配している!(だから出てこい)」などと言われて頭に浮かぶのは、心配するその人と依存的な親のやり取りの場面かもしれません。
ここで言葉に振り回されず、分類を始める
「警察に連絡する!」というのは、癇癪からくる脅しですよね。
癇癪は誰もが起こしますが、自分が癇癪を起こした際どうしますか?
うまくいかないことが立て続きイライラしてキーっと、誰かへ八つ当たりをしたときにどうしますか?
私は後で振り返ると恥ずかしいですし、八つ当たりをした相手へ謝ります。
けれども依存的な親は幼児性から、謝る力と感謝をする力が不足しています。
すると自分が後で謝らないようにするために「自分は癇癪を起こしているのではない!」と勝手に脳内変換をして癇癪を起こして、子供を責め続けるのです。
だから子供も後で謝らせなくていいように、対応する必要があります。
すると発した言葉に振り回されず癇癪を起こした人への対応へ、自分のスイッチが切り替わるというわけです。
浪花節を出してきたときも同様です
「誰々もあなたのことを心配している」と言われたときに、浪花節だと分類ができたら。
たとえば私がこのブログに注目してもらいたくて「すべての共依存関係で苦しむ人たちに代わって、私が命を捧げます‼︎」などと宣言したらいかがでしょう?
引きますよね?
書いている私がドン引きして、鳥肌が立っています。
そんな三文芝居に、誰が乗ってあげますか?
癇癪や浪花節に分類すると、受け取る感情がまったく変わるのです。
そうして対応も変わるのです。
さらに損得感情も
依存的な親が、あなただけに冷遇をした場合のことです。
あなたが楽しそうにしたり、何かに熱中することをやめさせようとするパターンが多いです。
そんなときに「どうして幸せの邪魔をするの?」と考えると途端に気が滅入ります。
けれどももし「あー、損しているって思っているね」と考えたらどうでしょう?
「得をさせてあげる?」それとも「損をさせてもいいや」と自分で選ぶことができます。
あるいはあなただけに好待遇をした場合も、必ず自分が得をしたいという裏があります。
その際も自分主導で、選べるようになるのです。
離脱していない人は分類する癖をつけて、依存親のパターンを読み取ってください
依存されている子供側は恐怖でマインドコントロールを受けていますから、いきなり実践での分類は難しいかもしれません。
それならば実際に害を受けない過去に起こった親とのできごとで、空想してみるといいと思います。
ただしこの時点では、心のケアが目的ではありません。
分類する習慣をつけることが目的だということを、明確に念頭に入れておいてください。
だからショックなことは、思い出さなくていいです。
軽く思い出せる親のおかしな言動の分類から、始めてみてください。(私の「バケツで水をぶっかけよう事件」のように)
接触するたびに分類をしながら聞く
依存的な親と対峙すると考えると、接触するとき非常に憂鬱になります。
憂鬱になった時点で依存対象の子供は、ガッチガチの鎧を着た戦闘態勢に入ってしまいます。
これだと柔軟な対応策が出てきません。
あらゆる心理テクも戦闘態勢の元では効果が出ないので、まずリラックスをする必要があります。
けれども「生きた研究対象」として見てみると、脳が戦闘態勢を起こしづらくしてくれて、あまり身構えが起こりません。
そうして分類をどんどん続けることで、思考と心の筋トレにもなります。
接触する都度が辛ければ、2、3回に1回でもいいです。
分類をできる力が強くなればなるほど、親に対する嫌悪感や恐怖心が少なくなります。
すると洗脳が徐々に取れて二人羽織状態から脱することができて、親の持つ毒性も薄まるという順番です。
焦らずに、でも着実に離脱しましょう。
投稿がお気に召しましたら、ポチッとクリックをお願いします!
↓いつも応援ありがとうございます。- 投稿タグ
- 依存的な親を研究材料にする, 分類できるようになる, 戦闘態勢を抜く