デパートのショーウィンドウには、
カラフルな春物ファッションが並ぶようになった。
私はファッションのなかでも、靴が昔から大好きだ。
でも私の足は扁平足で、幅が広く、外反母趾、巻きづめ……。
と足のトラブルの宝庫だった。
30代半ばまでは
なんとかがんばってヒールの靴を履いていたが、
足が痛くてたまらなくなり、
頭痛までしてくるようになった。
そうして私の靴のほとんどはチャップリンの靴のように、
幅の広いフラットなものばかりになってしまった。
靴がそれだと、エレガントなファッションはできない。
次第に服もカジュアルなものばかりで埋めつくされていた。
靴も服も選ぶ楽しみが限られてしまえば、
購買意欲も人生の彩りも半減してしまう。
ある日「痛くないパンプスの選び方講座」
というものを見つけ、先月それに参加してきた。
そこでは正しい足のサイズの測定法を教えられる。
今まで靴屋へ行くと
「幅のいちばん広い靴をください」
と言っていた私の靴幅は細くても2E、あれば3Eを買っていた。
(靴の幅は本当は2A〜Fまで10サイズもあるということも知らなかった!)
そうして自分で測定をしてみた足幅はというとCで、
3Eからだと4サイズも小さなことがわかった。
ちなみに4サイズ違うと、2.4㎝の差が出る。
幅でいうとわかりにくいけど長さで22㎝の人が、
24.5㎝の靴を履いたらブカブカ脱げて、
歩けたものではない。
そんな無理のある靴を、履いていたのだ。
自分で計測をやった後に実際に店舗へ行き、
プロのシューフィッターの測定を受けた。
プロが測るとCだったはずの幅がAということになり、
さらにマイナス1.2㎝幅が小さいことになる。
なんと私の足の幅はいちばん細い足幅2Aの次に、
細いAだったことが判明した。
いちばん足に申しわけないことをしていたのは、
間違ったサイズの靴を長年履いたことで、
足の裏や、足の指の筋肉を衰えさせていたこと。
扁平足、外反母趾、巻きづめもそのせいで起こっていたらしい。
またこのまま合わない靴を履き続けると
さらに筋力が衰えて、
症状は悪化の一途をたどる可能性があった。
経験者にはおわかりだろうが、
外反母趾や巻きづめは、
長い時間歩くと痛くてたまらない。
これを治すには、
手術などの外科的治療しかないと思っていた。
ところがきちんとサイズの合う靴を履いて歩くことで、
足裏や指の筋肉が鍛えられて、
私の足の悩みのすべてが治るそうなのだ!
自分の木型を作るとなると料金が相当かかるけど、
セミ・オーダーで作ってくれるお店を教えてもらい、
本日試着会へ行ってきた。
するとどうしたことだろう!
まず自分の背筋がピンとなり、
歩くと足にパンプスが吸い付いてくる!
私ががんばって歩かなくても、
パンプスが私の足を運んでくれている感じだ。
パンプス講座のときに講師の方が
「ご自分に合ったパンプスを履いたときの心地よさを、
ぜひ皆さんに味わってほしい」
とうっとりとした顔で言っておられた意味がわかる。
合わない靴を私が足で持ち上げて歩くから、
猫背になってしまっていたのだ。
「今まで50年近く履いていたものは、なんだったのだー‼︎」
と思ってしまったほど、別のものだった。
しかもそれを履き続ければ、
長年の足のトラブルの宝庫ともオサラバできるし、
ファッションも違うものを着ることができる。
服の楽しみが増えると私の気持ちも、
お会いする人の印象もいいものになるだろう。
長年性格もファッションも「男前」といわれてきた私でも、
皆さんの前にエレガーントな姿で登場ことを想像する。
「むふふふ」
と次々に楽しいことが頭に浮かんできた。
いいことしかない。
足の苦痛が解消されたことで
人生観がこれほど変わる。
他の悩みも違うアプローチの解決策を模索することで、
大きく流れが変わるかもしれない。
セミオーダーで靴を作ったことなどなかったから、
大人数の諭吉さんが飛んでいくのかと思ったけど、
3名様ほどですんだ。(オーダーの内容にもよる)
さっそく1足作ってみることにした。
完成まで2〜3週間かかるらしいが、
今から楽しみに待っている。
まだまだ知らないことばかりだ。
皆さんもあきらめずに、
いろんな悩みの改善法をお試しいただきたい。
ちいさな悩みが改善されることで、
その先に大きく展開するものがあるかもしれないから。
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