ライター・スクールへ行ったほうがいいですか?

「ライター・スクールどうでしたか?行ったほうがいいですか?」ライター志望の方々から、よく聞かれる質問です。

私個人の感想を言わせてもらえれば「なんとも言えない」です。

2校行き2つ目は半分で辞めてしまいましたがどちらにいるときも、生まれて初めてあれほど大量の文章を書きました。

毎週大量の課題が出ますから、毎日何時間もパソコンへ向かう。

自分で企画を立てる→取材へ行く→文を書く→講義を受けて、また課題が出るの繰り返しで「気の休まる暇がないね」と受講生同士で励まし合っていました。

受験生のときでさえ、あんなに真面目に勉強した時期はありません。

課題に加えて編集プロダクションからの、出版物の執筆依頼が学校経由できます。

時間を切り詰めて10数本無報酬で書いても、出版元と編プロが揉めたなどの理由で出版の話が立ち消えしてしまうなど。

「セリさんはいちばん多く本数を書いたので、奥付クレジットのトップに掲載します!」と書いた後に言われて、喜んでいたのもつかの間、約束の期日になっても出版はされませんでした。(これは出版業界では、珍しいことではないそうですが)

またそれを請け負った学校側からの説明も一言もなく、関わった受講生の士気は確実に下がりました。

学校に対する評価はまちまちだった

私個人で言えば大量に書く環境で習慣を身につけられたことは、よかったと思っています。

またそれだけ大量に文章を書くことが楽しかったことから「自分は文章を書くことが本当に好きなのだ」ということが認識できたことは大きな収穫です。

ただ仕事と大量の課題のバランスが取れなくなり、来なくなってしまった人もいます。

最初は30人で始まったのに1学期、2学期と時間が経つ毎に出席者はどんどん減って行き、3学期は毎回10人ほどしか出席していませんでした。

私も2学期までは無遅刻無欠席、全課題を提出していたものの、3学期は似たような課題が繰り返し出されることと、疲れで高熱やぎっくり腰などを起こして欠席が目立ちました。

講義の内容が「有意義だったね」という人と「まったく意味のない講義だった」という人にも別れます。

決して安くはない年間受講料を前納させられて、最大の目標であった就職先が見つからなかった人が大半ですから「ぜひ行ったらいいよ!」ということは言えません。

一方で私的には出版業界の現実など知らないことを知ることができたことや、文章を大量に書く練習をする「恥をかいてもいい」場所があったことは、現在もとても役に立っています。

だから「絶対に行かないほうがいいよ」とも言えないのです。

他者の意見を鵜呑みにするのは、無理がある

これはどの分野にも言えることでしょうが「どうだった?」と聞くときには話半分以下で聞いておかないと、個人の感想などあてにならないものです。

まったく自分と同じ思考や趣向を持つ人なら別ですが、そんな人はおそらくこの世にいません。

旅行だってレストランだって、行ってみなければわからないのです。

私がいい場所だと思っていても、そうでもないということは普通にあることです。

失敗を覚悟してでも行きたいか、行きたくないか?を自分で決めなければ、足りない不満ばかりが先行してしまいます。

自分で決めたことなら、誰のせいにもできない。

たとえ不満足でも「この場所を選んでお金を費やしてしまったのは、他ならぬ私だ」と自分で自分の選択ミスを受け止めて、ではどうすれば軌道修正できるか?を考えるだけです。

「どうだった?」と損をしたくない一心で人の意見を聞く気持ちはわかりますが、それは自分の気持ちの覚悟ができていない状態でもあるのです。

躊躇している場面で背中を押してもらうことはできますが「どのような結果が出ても試してみたい!」という覚悟を人に決めてもらうことは、不可能なのです。


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