なかなか元気になれないのには、わけがあった
さまざまな不安の原因を取り除いても、元気になれない人がいます。
そのなかの1人が言いました「私が元気になってしまうと、親が私を奴隷扱いしようとする」と。
その人の言い分は親から依存された経験のある人の多くが、理解できるのではないでしょうか。
依存的な親は子供が病気になると、非常に発奮する傾向にあります。
「子供が病気で困っている」と善良な人たちへ働きかけて、無意識下で自分に同情を集めようとするのが目的です。
そうして子供は自分の知らないところで、自分の具合の悪いことが大騒ぎになっていることを知り驚愕します。
おちおち休んでもいられないじゃない
何を言いふらされるかわからないので、おちおち休んでもいられない。
言いふらされて自分に誰かから助けの手が及ぶのなら、他者へ伝えられてもいい。
けれども助けの手(同情)は親の方へ向かい、自分には親も含めて誰も助けにきてはくれない。
そうして騒動を収めるために無理やり元気を振り絞り、病気が完全に治らないまま通常通りの生活を余儀なくされます。
また自分が少しでも元気になったと親が判断をすると、再び愚痴の聞き役や自分の不安、不満の解消に付き合わされる。
大人になってもそんなことを繰り返されていると、元気でいても病気でいても親から利用をされ続けている状態です。
どんな自分も利用されてしまうから、生きてはいるけど完全な健康体でもないという自分を作り上げてしまいます。
ズル休みをしているような錯覚に陥る
この生きてはいるけど完全な健康体ではないという状態が、とても苦しいのです。
言い方は悪いのですが学校をズル休みした子が遊びに行っているところを、同級生に目撃されてしまうかのような罪悪感を生むからです。(わかるかなぁ?)
この妙な罪悪感に四六時中悩まされていますから、徐々に見つからないように生きていくことを選び始めます。
けれども目撃者の同級生の実際の正体は、この場合「親」です。
この正体に気づくことができるかで、妙な罪悪感を抱くことは少なくなるのではないのではないでしょうか。
2人の自分を使い分ける
多重人格というわけではないですが「生きている自分(健康)」と「完全な健康体ではない(病気)」の相反する2人の自分がいるということに分けてみてください。
そうして親の前と、自分1人、あるいは親以外の人間と接しているときの自分を使い分けるのです。
親の前では完全な健康体ではない自分を使い、親からの自分への関心をそらす。
親の目的は「自分への同情」です。
子供側の弊害としては自分の知らないうちに、自分のあることないことを言いふらされていることです。
けれども学校をズル休みした子供なら成績表に関わりますが、現実はまったく自分の人生とは関係がありません。
もし「大丈夫?」などと親から噂を聞きつけた人から問い合わせがきたら「へぇー、そんなことを親が言っていたのですか?」とケラケラ笑って、すっとぼければいいのです。
なぜならその人たちは親の協力者であって、子供にとってはなんの助けにもならない人たちです。
ところが依存される子供側は真面目すぎる人ばかりですので「他者へ心配をかけた」とか「自分は大丈夫です」などと親をかばうようなセリフを言いがちです。
けれども親は自分に同情を引くために、あなたを利用しているということを必ず念頭に置いておいてください。
自分のことで精一杯であなたの心配などしてしていませんし、あなたの病気を作ることはあっても治す手助けはしてくれませんので。
そうして親と過ごす以外の時間は「はー‼︎みんなが勉強しているときの、ズルは休み楽しいな〜!」くらいの勢いで解放されるのです。
2人の自分を作り出す意義
脳は不思議なもので「思い込み」で自分を作り上げようとします。
自分の血液型をB型と思い込んでいた人が、A型とわかると人格が変わったというような話を聞いたことがありませんか?
そのくらい思い込みは強固ですが、思い込みを外すと全然知らない自分が現れることがあるのです。
そうしてここで「生きてはいるけど、完全な健康体ではない」という型を2つに分けてあげることで、どちらの自分を発揮すると自分は楽になるだろう?と取捨選択をする癖をつけてあげればいいのです。
楽な方を常に選びつづけることで「完全ではない健康体」がどんどん回復していくことになるのです。
親はワンパターン、自分は2つのパターンを持っている
親は常に同じパターンで、あなたを攻めているのです。
けれどももしあなたが2つのパターンを意識的に、自由自在に相手次第で使い分けることができたなら確実に親より強く生きる存在となります。
またこの方法は攻撃性もありませんので、親を無駄に傷つけることもありません。
親を傷つけないということは、すなわち自分も傷つきもしなければ親への罪悪感も残りません。
またあなたを利用するのが親の目的なわけですから、もしあなたに親が「この子は利用価値がなくなった」と考えるようになると子離れが進んであなたはさらに楽になります。
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