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愚痴を聞いてくれる相手がいる人は幸いだ。

自分が愚痴ることもあるけれど、愚痴られることもあるので、そこはお互いさまだと思っている。

愚痴を聞くうえで注意しなければならないのは「愚痴に振り回されてしまう」ということ。

寂しさ、怒り、不安さまざまなネガティブな感情を聞いてしまうと、聞かされた方は弱る。

弱ってしまったときに、誰にも共通して起こる感情が「不安感」だ。

不安感は「心配」につながる。

 

「(愚痴をこぼした)あの人は大丈夫だろうか?」と愚痴の内容が深刻だとすると、そこはいちばん気にかかるところだ。

けれども心配には及ばない。

愚痴は聞かされる方も消耗するけど、話す方も消耗する作業だ。

つまり消耗するだけのパワーがまだ残っているということ。

逆にパワーを持て余して、聞いてくれるあなたへ怒りをぶつけていることもある。

ダブルのネガティブなパワーで消耗している可能性があるのだ。

 

なので聞いてあげた側に必要なのは「休養」ということになる。

「心配をしている自分は今弱っているのだな」と思った方が賢明だ。

またいつまでも心配をして、接触をしようとすると依存に変わる場合も多い。

「いつでも聞いてくれる人」として新たにパワーを吸い取られ、余計に消耗する。

どんどん身勝手な振る舞いをされても「心配をしているから」つい頑張って、寄り添ってしまう。

 

けれどもそういう身勝手な人は、案外こちらが愚痴を聞いてほしいときにそっぽを向くことが多い。

自分の愚痴と持て余したパワーで、心が怒りで飽和状態だから「前に聞いてもらったから今度は聞くよ」ということにはならない。

なので奪うばかりのギブ&テイクができない甘えた相手との愚痴は、キリがないので自分が弱っているときは聞かない方がいい。

 

本当に心配なのは、愚痴をこぼせなくなるほどパワーが不足してしまった人だ。

この人たちの話はもし聞いてあげられるようなら、聞いてあげないと危ないと判断をした方がいい。

「元気?どうしている」から始めて、無理やり聞き出すことはしない。

そのうちポツリと話し始めたら、話すことで少し元気になってきたサインだ。

真剣に聞いてあげることでパワーがチャージされて、深刻な悩みを愚痴のレベルにまで引き上げる。

 

それなのに愚痴をこぼす人間の「言ったもん勝ち」の感情に振り回されて、黙っている人にはなかなか目が向かないことが多い。

愚痴をこぼせる間は軽症だ。放っておいても大丈夫。

愚痴をこぼしているあいだは「死にたい」とこぼしたとしても、死んだりしないから。

むしろ聞いてあげたならそこまででも上等なボランティアをしたことにして、自分のチャージに目を向けよう。

 


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