売り言葉に買い言葉を責めても……ね
忘れられない相手からの裏切りや嘘で、いつまでも苦しまないように。
裏切った人もそのとき自分を守るために、必死だったのだということ。
犯罪を犯すようなレベルではなくても「売り言葉に買い言葉」って誰にでも起こります。
ついイラッと感情に走って致命的な意地悪を言ってしまったり、ひどく傷つけるようなことをわざとしていたり。
もし正直に事実を語ったなら、そのとき相手は謝っているということです。
そーっとしておいてあげましょう。
責めてしまうと、相手はまた自分を守って必死になって、違う形で裏切っちゃうかもしれません。
なによりも人を責めているときに、いちばん傷つくのは自分だから。
「自分はこんな目にあわされた」と被害を訴えているときに、いちばん苦しいのは自分です。
相手としてはやってしまったことは消せないし、消せないから自分を守って攻撃に転ずるしかないのです。
見逃すことがいいと言っているのではなくて、責めたところで反省は生まれないということです。
責められて反省する力があるのなら、自分に湧いて出た感情くらいどうにでもコントロールできていますよ。
けれども感情に走りがちな人にとって、責めらるということは「自分が反撃してもいい」という格好の合図なのです。
よほどの悪人でない限り、真実を伝えるきっかけを探しています
自分を悪い立場へ置きたくない気持ちは、裏切った人間ほど強いのです。
だから正面から切らずに、裏でしか切ることができません。
本当は表へ出てきたいから裏切った事実を早く吐き出してしまって、気持ちを軽くしたいはずなのです。
けれども責められるのが怖くて、裏でしか動けない。
そもそもきちんと謝ることができたり、話し合いで合意が取れる相手には裏切りなど必要がないのです。
かといって「言わせてあげなかった」と自分を責める必要もありません。
裏切られて傷ついた自分の気持ちを、それ以上悪化させないことへ集中しましょう。
許す、許さないを考えるときつくなってしまうので、自分を立て直すことだけに集中するのです。
相手を責める気持ちが収まると、その人と会うのもつらくない
経験則でしか言えませんが相手を責める気持ちが収まれば、会うのはつらいことではなくなります。
離婚した元夫婦と友人関係になる人たちがごくたまに見られますが、それは双方が相手をもう責めていないから成立するのだと思います。
ただ一方が責めていなくても、もう一方の人が責め続けていれば成立しません。
なんでも相手あってのことです。
自分はもう責めていないのに、相手が受け入れずに責められ続けることもあります。
また日頃感情のコントロールが下手な人は、責めながらでしか本音を言えないという人もいます。
だけれどそれでも本音は言わないより言った方がいいし、言われた方がいい。
本当に弱い人は相手にだけ本音を吐かせて、自分の本音を墓場まで持って行くつもりの人だから。
たとえ呆れるような本音だったとしても、少なくともその人の「いざという時」の本性を知ることができます。
そうしてこちらにその人とどう対峙するか?という判断材料を、相手は教えてくれているいい人なのです。
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