春の氣は陽氣そうですが、陰の氣が働いています
春はうつや体調不良を、起こしやすい季節ですね。
眠っていた地中のパワーが一斉に起き出して、芽を出そうとしています。
その際地上のパワーを吸って、草花は芽を咲かそうとします。
このパワーは陰と陽でいうと、陰性のパワーなんです。
パーっと芽を咲かすというと、陽性のように思えるのですが……。
ぎゅーっと閉まり(求心力)引力に逆らわず、地中へ根を張るのが陽の氣です。
冬の寒い時期さらに陰性の氣が漂えば、身も心も冷え切るので陽の氣を大地は発します。
また冬の野菜の代表の白菜は地上に生えますが、葉っぱが開かずに巻く求心力を持つのは陽性の作用です。
だから冬の間に美味しい大根やゴボウなどの根菜は、地上の植物に比べて体を温める作用が強い陽性だと言われています。
今の体も冬場の陽性の氣を、たっぷりと蓄えています
何もなかった草花が地上から上へ上へ開く(拡散)ほど、1年のなかでも陰性のパワーがとても強い時期なのです。
今感じているのは強い陰性のパワーなので、体や心が元氣でなくなってしまいがち。
前述したように体は冬の間、陽性(下へ降りる)のパワーを受け続けています。
そこで一氣に陰性の上昇する氣を浴び始めることで、心や体調がバランスを崩しやすくなっているのです。
飛行機の離着陸時に急上昇したり、急降下をしているようなものだと考えるといいと思います。
春の氣は飛行機というより、ロケットほどの上昇する力を持っているのだと想像してみてください。
ロケットに乗って大丈夫なのは、長年訓練を受けた宇宙飛行士なみの体です。
だから現在心がふさいだり体の調子が悪くても「ロケットへ乗っているようなものなのだ」と慌てず騒がずです。
急上昇しているのに、動くのはどうでしょう?
引力に逆らって急上昇するロケットのなかで、ウロウロ動き回れますか?
また動き回れたとしても、健康的なことでしょうか?
きっと具合が悪くなりますよね。
今は激しく、動き回らないほうがいい季節なのです。
動くには、陽の氣を発生させます。
また動くことで陽の氣を、さらにチャージしてしてしまいます。
けれども体にとって中庸の状態が最適なわけですから、冬場に蓄えた陽の氣を少し陰性に傾けたほうが楽になります。
そうして徐々に体を中庸に持っていくために、激しく動き回っては逆に「陽性過多」となりきつくなると思います。
春の陰性の氣に負けないようにするには、無理して動き回らない。
眠れるときは、できるだけ眠る。
「春眠暁を覚えず」というほど、春は眠るように体はできているのです。
食べ物は芽のもの、葉物を積極的に摂りましょう

再生した豆苗
冬場の陽性でオーバーヒート氣味になっている体を、穏やかにクールダウンしてくれるのが芽の野菜、葉の野菜です。
もやし、カイワレなどのスプラウト系の植物。
それとブロッコリーや菜の花などの、つぼみの植物です。
また開く性質の(陰性)葉野菜のほうれん草や小松菜など、食事にちょっと足すだけでも違います。

納豆と豆苗のスパゲッティ

シンガポール・チキンライスにも豆苗をトッピング
スプラウト系は生で食べられるのも、簡単で楽チンです。

ブロッコリーと菜の花のサラダ
ブロッコリーと菜の花を軽く茹でて、ダブルでつぼみをいただきます。

大根の葉のナムル
大根の葉っぱを軽くゆでて、ごま油と自然海塩をかけただけ。
カブの葉も大根の葉も、柔らかくて美味しい季節でもあります。
それとあまり動かないほうがいい今の時期に適した野菜らしく、手がかからずかんたん楽チンに食べられるものばかり!
こういったものを少しずつ食事に加えて、芽吹きの時期を穏やかにお過ごしください。
花が咲き終わったころには、活発に動けるようになることでしょう!
投稿がお気に召しましたら、ポチッとクリックをお願いします!
↓いつも応援ありがとうございます。- 投稿タグ
- スプラウトとつぼみの力, 強い陰性の働く季節, 春は不調になりやすい