人が変化を嫌うのはあたりまえのこと
転勤族の家庭で育ち、数年おきに住む場所が変わることに慣れていた私でも、年々適応力は弱っています。
それはやはり土地、その場にいる相手、環境の雰囲気などが合わないことも多々あるからです。
新しい環境に変わる楽しみもありますが、やはり恐れも出てきます。
いい変化も悪い変化も含めて、適応がうまくできたという結果がわかるまでは怖いものです。
変わりたくてもなかなか一歩が踏み出せない人や、なおかつ過去に変わったことで強い恐怖心を感じたことがあれば、それは普通の反応です。
それに変化を怖がる人にとっての変わることって「変わらなきゃ」と恐怖で力が入ってしまいます。
するとちょっとの失敗もダメージが大きすぎて、すぐ元へ引き返してしまいます。
そうして「やっぱり自分はダメなんだ」と自分のダメさを原因にしてしまい、諦めの境地へ行ってしまいがちです。
いつもと同じパターンで生きていませんか?
ダメな自分、相性の悪い相手、相性の悪い環境…….それらはいつもと同じパターンで生きていることが、原因だと考えることができないでしょうか?
たとえばなぜかいつもキツイ言葉を使う人へ惹かれてしまったり、とても仲良いと感じていた人から突然裏切らるような仕打ちを毎回受けてしまったり。
相手を変えても変えても、同じような相手と出会ってしまっていませんか?
それは接し方が同じだから、という可能性が高いです。
だからと言って考え方はすぐに変わるというものでもありませんし、力を入れただけ思わぬ方向へ変化をしてダメージだけが深まってしまいます。
変化を怖がる人は、自分の動きや思考に強いこだわりを抱いています
怖がりさんほど同じパターンに、強いこだわりを抱いてしまいがちです。
それはなにかひとつ成功するパターンに出会うと、その手口を何度も使い続けて切り抜けようとすることです。
けれども相手も違えば環境も違うのなら、いつまでも同じパターンは通用しないはずですよね。
また若いころは「若いから」という理由で周囲が諦めてくれていても、年齢を重ねても同じパターンを使い続ければ「大人気ない、まだあんなことをしている」と言われてしまうかもしれません。
そんな頑なさを怖がりな人ほど、ずっと握り締めていることが多いのです。
変化が怖いと感じるのなら、小さな変化を喜ぶようにしてみてください
とはいえそれほど変化が怖いと感じるにも、よほどの原因があったはずです。
どれだけ他者から大丈夫だと励まされても前に踏み出せないのは、仮に失敗したときに誰からも助けてもらえない恐怖心があるから。
変わることを恐れて変化をしないことにこだわっている人に「変われ、変われ」と周りから諭されたって、余計に恐怖心が加速してしまいます。
「それでも変わりたい、このままの自分は苦しい」と思われる人は、身近なことからパターンを変えてみることにしてみませんか?
いつも同じヘアスタイルをしているのなら、思い切って長さをガラッと変えてみたり、パーマを当てたり違うカラーを入れてみる。
ダーク系の服が好きな人は、明るい服に袖を通してみる。
フラットな靴しか履いていないのなら、ちょっと高めのヒールを履いてみる。
パンツスタイルばかりの人は、スカートを履いてみる。
甘いお菓子が好きな人は、たまには素朴な食事をよく噛んで味わってみる。
コーヒーをよく飲む人は、ノンカフェイン飲料を試してみる。
そんな小さなことから変化を始めてみてください。
小さな変化に力はいりません
小さな変化のいいところは、嫌ならいつでもやめられるという部分です。
苦痛が伴うようなことなら、ただちにやめて違うチャレンジに変えればいいのです。
けれども案外自分の知らない、チャレンジ精神旺盛な自分が出てくることもあります。
そんなときには「へー、こういう楽しみ方もあるんだ」と違った楽しみ方を見つけた自分を、よくよく賞賛してください。
そういった成功体験の積み重ねを自分へ刷り込むことが、肩の力を抜いてくれて心の頑なさを徐々に取り去ってくれます。
そうしてある日あるとき、大きな変化を招いている自分に気がつくことが出てきます。
まるで預言者のような口ぶりをさせていただきますが、エベレストに登っているのに富士山の頂上へは到達しないのと一緒です。笑
登るという作業が同じでも、まったく違う到達点へたどりつくのですから。
まずは変化が怖い自分を「特殊な人間」のような位置づけをしないこと。
そうして小さな生活のパターンを変え続けて、変化に対する恐怖心や抵抗感を少なくする。
小さなパターンの変化が怖くなくなれば、大きなパターンも徐々に怖くなるということを、焦らずに体験してみてください。
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