謎解きの映画「64」

1週間しかなかった昭和64年。

その1週間で起きた少女誘拐殺人事件の犯人が捕まらないまま、1年後に迎えた時効を巡り主演の佐藤浩市が事件の真相に迫るという映画でした。

事件を解明するのですからストーリーは最初から最後まで、裏をかき続ける謎解き展開です。

子供の頃から今も「なんで?」の疑問の多い「なんでなんで族代表」の私としては観ずにはいられない映画でした。

ずっと人生は謎解きのような気持ちで、今も生きています。

親子関係も含めて幼少期から、摩訶不思議なことが自分の身に起きていました。

それは20代になっても、30代になっても「なぜあなたにだけ、そのようなことが起こるの?」自分も周囲も理解不能で、全く感情の整理も腹に落とすこともできないことが多かったのです。

私がなにかをしたのなら、謝罪や心を改める気にもなります。

けれども自分がまったく関与していない問題を、他者からテポドンのように打ち込まれ「なぜ、それを私に振る???」という相手の心理の謎を、抱え込むしかないようなことなんです。

そんなことがいくつも起これば「なんでなんで族代表」としても、謎の解明をする気もなくなり「不運」の一言で片付けるしかありませんでした。

相手を変えても環境を変えても、テポドンは私を砲撃します。

「なんでーーーーー?」が積もり積もって行くわけです。

程度の差こそありますが、そういったことは日常の中にもありませんか?

見ず知らずの機嫌の悪い人の八つ当たり、ぶつかっても謝らない人、突然の事故、騙されたり裏切られたり、脈絡もないのにチクンと嫌味を言われたり…….。

離れられればいいのですが、そうはいかない仕事の関係者や親戚などもいますよね?

また本音を自分で偽ることも多いので、原因や理由を聞いてもこちら側に理解不能なことも多い。

揉め事は一筋縄ではいかないことがほとんどです。

突然起きたフラッシュバック!

話を映画へ戻します。

後編も最後の方に差し掛かったときのことでした。

それはテンポよくドキドキハラハラ続きの展開の中でも、ごくごくありふれた家族のやりとりの場面のときでした。

「あれ?あれ?なんで?あーーーーーー!」

とこれまで30年以上抱えていた謎がスルスルと解け出し、すべてが点と線でつながった瞬間でした。

これまでフラッシュバックは自分に起きた過去のイヤなことと、目の前の相手や環境のシチュエーションが合致して起こることが多かった。

それなのにこのごくごく平凡な場面で、自分にこんなにも「因果応報」が巡り、自分も巡らせていたことに気がついたのです。

私はAさんからされたことを、無意識にBさんへしていた

「なんでこの人はこんなことに過剰反応を示すのか?」と不思議に思った相手が何人もいます。

相手を理解したい、できることなら対立したくない、そうして自分も納得したい。

どこまで行っても理解不能な人の心理が、その映画のワンシーンでわかったのです。

「そうだよね?これが当たり前の反応だよね。ハテ?私にはなぜこれと真逆の反応がきてしまったのだろう」という疑問から始まりました。

すると「Bさんのあのときの理解不能な反応は、私がAさんからされてイヤだったときに示した反応と同じだ!」

30年以上前にAさんからされてイヤだったことを消せぬままBさんと接触し、BさんはAさんと同じことを私から無意識下でされた。

またAさんも過去に誰かから、同じ仕打ちを受けていて無意識のまま私へ報いた。

そうしてBさんも私からされた仕打ちを忘れることはなく、CさんやDさんへ向けどこかで解消しようとするものだと。

そうして次々と芋づる式にこれまでの謎が解け始めて、スルスルとイヤな気持ちが解消されたのです。

根深いようで根深くない

自分がショックを受けたことは、覚えているものです。

けれどもちょっとイヤだったことは、それほど引きずらないし忘れるのも早い。

何度も同じ目に遭っていれば、イヤなことにも適応できる力を人は持っています。

適応と書きましたが「適応したような錯覚をする」と言い換えます。

その錯覚というのが厄介で問題意識を持たないままだと、処世術という名の武器として変貌してしてしまう。

持っていることにさえ気がつかなかった武器を、持っていたことに気づくことで、その武器は捨てることができます。

少なくとも今回の1つの気づきで、持っていたことに気付きもしなかった武器による攻撃を、今後私は無意識に仕掛けることはしなくなるでしょう。

その武器はもう必要がありません。

武器の存在に気づかぬままだとナイフからマシンガンへと、その次はテポドンへ武器(処世術)を強化して行った可能性があります。

私へテポドンを打ち込んだ人たちは、このように無意識に武器を強化させて行ったのではないでしょうか?

そんな自分にも他者にも害悪にしかならない武器は、早いうちに処分しておいたほうが自分の身のためです。

因果は巡ります、害悪は返ってきます。

この64という映画もたった1人の人間のエゴから始まり、組織ぐるみの隠蔽が起こり多くの人の人生を狂わせました。

皆さんはどのような武器を装備しているのでしょう?


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