依存されていると、誰もがうらやましく思えませんか?
いつだって元気で幸せな人は、いないのです。
逆に「自分にはなにが起きても大丈夫、幸せだ」という言葉ほど、薄っぺらいものはないのではないかと思います。
「あの人はなぜいつも、あんなに明るくしていられるのだろう?」
「あの人は温かい家庭に育ったから、幸せなんだ」
「あの人は頭がいいから、一流の学歴があるから成功しているのね」
30代に入ったころまで私が考えていたことです。
そうしていつでもイキイキしていられない自分は、なんて弱いのか。
いつも悩みがある自分は、なんてわがままなのだろう。
いつもイキイキ元気で笑っている人になりたくて、必死で強くなろうとしていました。
「男性並みの包容力を持つセリが、男だったらよかったのに」失恋に泣く友人を、慰めているときに言われた言葉。
そうやって自分を強くするために自分を空っぽにして、結局残ったのは「誰にも頼ることができない自分」
人から慕われて期待されて、プレッシャーにあえぐ自分でした。
私が男性並みの包容力を持つと言った人のひとこと
そんな私も自分では、どうにも感情のコントロールができない場面に出会います。
今考えると大したことではないけれど、そのときの私には大きなできごとでした。
涙が止まらなくなり、外へ行くときは必死で泣くのをこらえました。
けれども車の中、おトイレの中、とにかく1人になる場所へ行くと涙腺が崩壊です。
どうにも泣きやめない日が何日も続き、先述した友人を頼りました。
その人は黙って私の身に起こったできごとを、聞いてくれました。
そうして「ずっと私はセリに頼ってばかりいるけど、たまには私サイドに来たいよね?今度は私がセリになる番だよ」ととても力強く言ってくれました。
そこでクニャクニャでグダグダの自分を、やっと出すことができました。
強くなろうとすると、折れやすくなりますよ
硬い物ほど割れやすいでしょう?
強くなろうとすると、若い頃の私のようにポキっと折れてしまいます。
依存される人に必要なのは、強さや賢さではない。
しなやかさや柔軟性なんです。
どれだけ家をリフォームしたって、平米数は変わらないでしょう?
リフォームも楽しいですが、狭さの解消にはなりません。
一見前より広く思えたり、すっきりと物の収納ができるようになるかもしれませんが、許容量は同じです。
心の許容量も、もっと広い家へ移らないと変わらないのです。
心の許容量を増やしたければ自分を成熟させることで、小な部屋から大きな部屋へお引っ越しすることができます。
自分を成熟させるにも段階がありますが、段階に応じて引っ越しを繰り返せば、しなやかさも一緒に付いてきます。
いきなり豪邸もなければ、狭い家であきらめる必要もありません。
私はリフォームをせず、自分にとって「ちょうどいい」と思える間取りをずっと探しながら、心の転居を繰り返しています。
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