操り人形になってしまったのは、もう1つ理由があった

気分のいいときに、出てきた自分の生まれ変わった姿。
生きる気力が弱ってしまった人たちへ ② 〜疲れが取れたら、生まれ変わりの構想を練る
それは私にとって「温かいものに囲まれている」ということでした。

けれども生まれ育った家庭を今さら変えることもできなければ、経てきた過去も変えられません。

それと私が人の操り人形として生きてきてしまった原因は、もう1つあります。
それは長年の間「私は間違っている」と言われてきたことでした。

そう言われ続けたことで自分の言動に、まったく自信が持てていなかったのです。
自分の存在すら、間違っているように思えていました。

    • 母親の機嫌を取らない私は、親不孝で間違っている
    • ボストンで出会った少女のように感情的に泣きわめき、親にとって育てにくい私は間違っている
    • 成績のよくない私は、学生の本分を間違っている

などなど人生の大切な場面で、悪い、間違っているという評価を他者からくだされて生きてきました。
私の人生は誰かの評価をよくするためだけに、存在してきたようなものに感じていました。

親から愛情不足で育った人は、一概に自己肯定感と自己評価が低いです。
他者からくだされてきた評価へ不信感は抱くけれども、自分のやることに自信を持つことはとても苦手です。

そうして自信がないから誰かの操り人形として生きて、やがて自分の希望を見出すこともできないほど弱り果てました。

なので今そこまで弱り果ててしまった人たちは、認識を改めていただきたいのです。
いったいあなたが、どんな悪いことをしたと言うのでしょうか?

あなたは間違っていない、悪くもない

あなたは決して間違っていません。悪いこともしていない。
ただ境遇があなたに厳しかったという事実は、確かにあったはずです。
厳しい境遇にもかかわらず、人にはない優しさ、強さで自分の楽しみも顧みずに、誰かのために弱り切るまで一生懸命になりすぎてしまった。

ご自身が悪かったとか間違っていたとか、責めて追い詰めないでほしいのです。
私もあなたも間違ってはいなかった。悪くなかった。

パニック障害になって私は他者へ与えていた優しさも、強さも、真面目さもこれからは自分に役立てて行くと決めたのです。
自分が自分の意思で、愛情を捧げたいと思った相手にしか動かない。

家庭だろうが、職場だろうが、友人だろうが、相手の思惑や願望だけでは動かない。
相手から背中を向けられたときに、被害者意識が出るようなことは始めからしない。

世界中どこを探しても自分以上に自分のことを大切にしてあげられる人間は、たとえ親でも無理なのだと思ったのです。

そうやって少しずつ自己肯定感を、上げて行けばいいのです。

操り人形の呪いを解くには自分が操られていたことに気がついて、糸をチョキチョキと切ってしまえばいい。

またすべての考え方が正しい人など、この世にいません。
誰にでも間違った考え方をすることはあるのです。

他者の評価など、あてにならないこともたくさんあります。
自分の考え方に自信が持てないと、いろんな意見に翻弄されすぎしまいます。

誰かから指摘を受けたときに、間違った指摘かそうではないかを判断できるのも、自分に自信がないままでは見えません。

間違っていない、自分は間違っていないと、自分で自分を認めてあげてください。

もしあなたが現在理想に近い生活を送れていたのなら、過去に起きた悲しいできごとはそれほどフォーカスされません。
おそらく「きついことはあったけど、生きていてよかった。切り抜けた自分は偉かった」と誰に言うでもなく思うことでしょう。

それが今の私の心境で、毎日を楽しく送れている考え方の根っこです。
だから生まれ変わってでもなりたいヴィジョンを描いて、そこへ向かう必要があるのです。

自分の持ついいパワーや時間を、これまでは誰かのために大きく捧げてきたのです。
自分のために使い慣れていないので自分に使う練習は必要ですが、そんなに長い時間はかかりません。

自分を殺す方向ではなく生かす方へ意識を向ければ、少しずつでも自分を大事にする場面が多くなっていきます。

パワーを自分に向けるようになって変わったこと

5年前私は自分を生かす方へ向けているパワーが100のうち10だったとすると、現在は30か40くらいになっている感覚です。
今でもまだ人の顔色を伺うし、人に喜んでもらいたくてつい自分を差し出してしまうこともあります。

けれども10だったころに比べると、見えている世界がぜんぜん違います。
そうして10だったころは卑屈で嫌いだった自分のことも、30になった今の方が強いし明るくて好きです。

なにか問題が起こるとずっとウジウジと自己嫌悪で悩んで動けなかった自分が、今ではとても早く切り替えることができるのです。

10だったころより飛躍的に心から楽しむ時間が増えましたから、再発しやすいと言われているパニック障害も再発していません。
練習し続けることで、自分が本当に心地のいい数値まで上げていくよう意識をしています。

また100がいいとも思いません。
自分にしかパワーを向けられなくなれば周りに誰もいなくなり、行き着く先は「孤独」だからです。

ケースバイケースで、出し方を間違ったら変えればいいのです。

そんな単純なことで、ここまで元気になれるのか?と思われる人もいるかもしれません。
けれど本当に元気になりましたし、誰にだってできることだと思っています。

誰かの操り人形でいることを手放す覚悟さえできれば、人生を楽しく生きることは可能なのです。


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