梅雨どきの気温や気圧の変化はめざましい。
私たちの心臓や脈拍が自分で意識しなくても動いてくれているのは、自律神経のおかげだ。
呼吸だってしようと意識して、行っているわけではない。
全部自律神経が24時間制御をしてくれて、体を守ってくれている。
自律神経は体のスーパーコンピューターだ!
けれども気温や気圧の変化でも、体はストレスを感じる。
ストレスが自律神経を乱す最大の原因なのだ。
自律神経が乱れることで、さまざまな病気を発症する。
万病の元である風邪も、自律神経の乱れで自己免疫力が落ちて起こる症状。
つまり自律神経が整って自己免疫力さえ上がれば、自分の病気は自分で治せるということ。
風邪をひいてしまったら、自律神経を整えるツボを刺激してあげるのが効果的だ。
自律神経を整えるツボはいくつかあるけれども、いちばん探しやすいのが「合谷穴(ごうこくけつ)」
ここを指で押して刺激するのもいい。
けれどももっと効果を上げるのが「温灸(おんきゅう)」だ。
昔おばあちゃんたちが、腕や足に直接もぐさを盛って火を着けていたのは「直灸(じかきゅう)」という。
なぜ焦がすのか?というと人体には傷ができると「負傷電流」という電流が体に流れる。
電流を傷の場所に集めて、傷を治させようとするのだ。
体のツボをお灸で焦がして、負傷させて電流が集まる。
火傷をした場所のツボを時間長い時間、電流で刺激してくれるという先人の知恵なのだ。
ちなみに針も同じこと。ツボに針で傷を付けて、負傷電流を利用したもの。
しかしながら直灸は熱いし、痛い、傷跡も残る。
針は道具と資格が必要なので、専門院でやってもらわなければならない。
そんなときに役立つのが「温灸」だ。
温灸は直灸と同じヨモギのうぶ毛を乾燥させた「もぐさ」が筒の中に入っている。
向かって右側が、売っているときの状態。
それを付属のプラスチック製の棒で下から押すと、ニョキっともぐさが出てくる。
温灸の筒の下に切手のようにノリがついている。
濡らしたテッシュなどでノリの部分を湿らせると、合谷穴に張り付いて倒れる心配はない。
そうして着火!‼︎
モクモクと煙が上がり、もぐさの燃えるいい香りがする。
この香り成分には殺菌や浄化の効果があり、昔は魔除けとして考えられていたそうだ。
筒を通して熱と煙が伝わるので、もぐさは直接肌に触れないからこげない。
1分程度で燃え尽きる。途中少し「アツっ」という瞬間があるけれども、10秒程度なのでがまん、がまん。
もしも熱くてがまんができないときは、筒が熱くなっているのでお箸やピンセットで筒を持って外していい。
慌てないように。
おわかりだろうか?
すこーしだけ火傷とも言えないていどに、ホクロの横が赤くなっている。
これで負傷をしたことになる。
私が使っているカマヤの温灸は1個20円もしない。
温灸とツボの本さえあれば、ちょっとした不調なら自分で治せるので重宝している。
そうして風邪をひいたときに、さらに大切なのは水分補給だ。
熱が上がるときは寒気がして、冷たい水は飲めないことがある。
それと熱を上げることでウイルスを死滅させるのに、水を飲めば体温が下がってしまう。
そこでいちばん上の写真に写っている、番茶を煮出して飲む。
これは三年ほど熟成させた番茶で、体を温める効果が高い。
コーヒーや紅茶と違って、カフェインもほとんど入っていないから眠りを妨げない。
水から茶葉をいれて、沸騰したら10〜15分ほど煮出す。
喉が痛いときは、これに塩を入れたものでうがいをするととてもいい。
現時点で風邪を治す薬を開発することができたら、ノーベル賞がもらえることをご存知だろうか?
抗生物質は菌を殺す薬で、ウイルスを死滅させることはできない。
風邪の原因のウイルスを殺す薬は、まだ開発されていないのだ。
病院や薬局の風邪薬というものは意味がなく、自己免疫力だけが治る頼みの綱だ。
温灸は蚊に刺されたときのかゆみ止めとしても、よく効く。
そのときは蚊に刺された箇所に直接立てて、燃やせばいい。
ぜひぜひ気軽に使える温灸を活用して、医者いらずの体になろう!
注意事項
使い終わったらすぐにゴミ箱には捨てずに、しばらくお皿の上で完全に消火するまで待ってね。
何本も一度に使う場合、火災報知器が鳴るかもしれないので、窓を開けたり換気扇を回してください。
皮膚が薄い場所や炎症を起こしているところなど、使用してはいけない場所があります。
必ず添付されている使用説明書をお読みのうえ、適切にお使いください!
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