天気のいい日曜日。
やりたいこと、やらなければならないことが山積みで、今日は取りかかるつもりでいた。
でも外を見ると梅雨で日差しが差さなかった日々が、嘘みたいな見事な晴れ間!
雨の日は必要なとき以外、外出をしていなかった。
このままでは外の天気に気を取られて、家にいてもやらなければならないことは、はかどらない気がした。
水の入った水筒を持ち、Tシャツにキャップをかぶって外へ出た。
ギラギラの太陽が照りつけるなか、
「暑い、帰ろうか?」と一瞬思ったけれども、湿気が少ない分まだ大丈夫。
目的もなく歩く、歩く、ひたすら歩く。
景色も見ていない。ただ歩くためだけに歩いていた。
無心に歩いていると、日頃頭がフル稼働していたことに気がつく。
考えねばならないこと、考えても仕方のない解決の見えないもの。
そんなもので頭がいっぱいで、グルグルグルグル巡っていた。
「歩きたかったのは、頭を空っぽにしたかったからだったのか」
心臓の鼓動に集中して、汗を流すとあれこれ考える必要のないものが頭から出て行く。
気がつけば1時間半ほど歩いていた。
大きな公園へたどり着き、木陰にあるベンチに座る。
汗も引き、鼓動もゆっくりとなると、急にたくさん、たくさん感謝がこみ上げてきた。
「元気に散歩ができる体、悩みがあれば真剣に相談に乗ってくれる人たち、応援しながら背中を押してくれる人たち、一緒にバカな話をして笑える相手」
お金では得られないもの。
すべて人があってのこと。
出会いがあってのこと。
孤独を感じて苦しかった時期に、自分が求めていたことすべてが今では叶っていたことに気がついた。
焦る気持ちが鎮まり「そんなに欲張らなくていい。望めばいつか必ず叶うから」という結論になった。
頭が空っぽになったら、心地のよい疲れに襲われた。
気温も更に上がってきたことだし、また1時間半も歩く元気はもうなかった。
帰りは電車に乗って、自宅の駅まで帰ってきた。
猛烈にお腹が減ったので、近所のラーメン屋さんへ入った。
普段はラーメンだけなのに、餃子とライスのセットにしてすべて完食。
「ごちそうさま」と言ってお店を出ようとしたところ、店員さんに「お客さん」と声をかけられた。
振り返ると「お代をお支払いください」と言われた😱😱😱
頭を空っぽにするのはほどほどにしないと、人生初の無銭飲食で警察に突き出されるところだった。
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