自分が共依存関係に置かれていることを、気がつかずに終わる人はた〜くさんいる

「親と共依存関係から抜け出せない」とお悩みの方、一言で「共依存関係」とサラッと言いますが、それに気がついていない人の方が多いのですよ。

これまでさまざまなクライアントさんたちと話をしてきて「気がついていないな」と思う人が圧倒的なのです。

「自分はそんなのじゃない」と別格に思っている人が、いかに多いことか。

そうして気がついてもらうまでが、どれほど大変か。

もっと言うと、不可能なことが多いのです。

なぜなら気がついてしまうと、自分が抑えきれないほどの怒りが湧いてくるからです。

その怒りに自分自身触れるのが怖くて「自分はそんなのじゃない」と言い切る人が多いのです。

だから気がついていることだけでも、ものすごく勇気のあることなのです。

まるで結婚詐欺師に遭ってしまったよう

数回セッションを受けられて共依存関係に陥っていると、自覚されたクライアントさんが言いました。

「まるで結婚詐欺師に遭ってしまった感じとでもいいましょうか」(被害に遭われたことはないようです。笑)

「うまいこというな〜」と思わず膝を叩いてしまった私です。

「これまで愛情だと信じていたのに、お金が目当てだった」と気がついたら、どうですか?

怒りが収まらなくなりますよね。

その怒りはだまし取られたお金を、全額返金してもらっても収まらないでしょう。

だってお金と一緒に心(魂)を奪われているのですから。

そうしてろくでもない相手を信じた自分へ怒り、結婚を夢見た自分へ怒り、お金を与えた自分を悔やみ……。

そうなのです!

人へ対して怒るのは犯罪へつながることもあるので、良心のある人は制御が効きます。

特に共依存関係へ陥る子供は、もともと優しさから陥るのだとこのブログでも常々書いています。

けれども自分への怒りは痛めるのが自分ですから、自覚に乏しく制御が効きにくいのです。

だから自分へ怒り放題、バカにし放題、卑下し放題となるのが怖くて「自分は共依存関係とは無縁」というような思考へ逃げるのです。

そこを逃げずに認められた人しか、共依存関係から離脱できないのはわかっていただけるでしょうか。

いつまでも親を憎んでしまう自分、親のせいにしてしまう自分

「いつまでも親のせいにするな!」と言われたことが共依存関係の子の側なら、1度はあるのではないでしょうか?

私は、いっぱいありますよ。

「被害者意識を捨てろ」と言われたことも、た〜くさんあります。

そういえばこれらのセリフを言われなくなって、久しいなー。

そうしてそれを私へダイレクトに伝えてきた人は、当事者である母であったり母と利害関係にある兄弟、友人、親戚だったりもします。

あるいは親と自分や、自分と自分の子がうすうす共依存関係にあることを気がついていて、抜け出そうとしない人です。

そうでない人は「それはおかしい」とか「なぜそんな関係性を我が子と結ぶのか、理解ができない」と言います。

理由はシンプルで私からお金を巻き上げられないと、自分たちが困るから

ここで共依存親と共謀者が私になぜ「被害者意識を持つな」と命ずるかです。

それは「私がそのままターゲットでいてくれなければ、不都合が起こる」人たちだからです。

ここでも結婚詐欺師で例えると、わかりやすいと思います。

私から巻き上げたお金が、共謀者へ渡るのですから。

そりゃ私が被害者意識を持つことは、すなわち結婚詐欺師への愛情表現へ疑いを持ち始めることです。

そうして「結婚詐欺師」だと気がついて覚醒されたら、共謀者たちへお金が渡らなくなるので困りますよね。

自分が共依存関係へ陥っていることを、恥じないこと

私がなぜ「被害者意識を持つな」とか「いつまでも親のせいにするな」と言われなくなったか。

それは自分が共依存関係に陥っていることを認めて、抜け出せたからです。

すると被害者意識や、親のせいというものも一緒に抜けていったのです。

だけど被害者意識がなければ、親の無意識下の「愛情をだまし取ろう」とする心理にも気が付きませんでした。

20代、30代までは親と共依存関係に陥っているとどれだけ言われても、理解ができずにいました。

それは理解ができずにいたのではなく、大人の年齢となりいつまでも親のせいにすることを、みっともなく感じて隠そうとしていたからです。

けれども離脱する大事なステップとして「自覚」→「怒り」→「覚醒」→「脱出」→「被害者意識の軽減」のルートをたどったということです。

ぜひ自分が共依存関係に陥っていることを恥じずに「大切なルートに乗ったばかり」だと脳内変換をしてください。

脱出が待っているぜぃ!


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