いじめは、1人ではできない
親から依存を受けている人は、家庭内いじめにあっているのと同じだということを、以前書きました。
そのときの記事 →共依存関係は家庭内の「いじめ」です 〜灰かぶり姫からは脱却しましょう
学校でも家庭でも同じですが、いじめって1人ではできないのです。
「いじめられてくれる人」がいなければ、できないでしょう?
なーんだって思うかもしれませんが、需要と供給の関係はすべて相手あってのこと。
前回の記事での解決策として、自分の精神を成熟させるという部分に触れました。
けれども精神性を成熟させるのには、時間がかかります。
精神的な成熟って幼児性という言葉と同じで「誰が決めること?」という曖昧さがあるのです。
だって外ではすごい人格者だけど、家に帰ると家族に当たり散らしている大人も依存的ですよね。
それを冷たい目で見ている子供の方が、よほど大人だったりしますし。
いじめられてくれる人をやめて、精神的な成熟を同時に育む
だけれども成熟させることは、大切です。
子供って親がどこかへ連れて行ってくれなかったり、お金を出してくれなければ何もできません。
自分の子供時代を思い返すと「暇だな、つまらないな」と思っていたことが多いです。
そういう意味で、子供って不自由なのです。
だから精神的自律(自分を楽しませること)と経済的自立の方向を探さなければ、真の自由を得ることはできないでしょう。
だから精神的な成熟を、怠ってはならないとは思います。
けれども精神的な成熟を待っていては、いつまでたってもいじめられっぱなし。
だからいじめられない自分を構築することと、精神を成熟させることは同時進行で行う必要があります。
いじめられない条件
いじめにあう人は反撃をする代わりに、理詰めで相手を説得しようとしてしまいます。
それがいじめる側からは「上から」と取られて、火に油を注ぐ要因となってしまいます。
人間は誰にでも「自由な子供」と「適応的な子供」という2種類の幼児性が存在しています。
この記事も併せてお読みください →あなたの中にいる「自由な子供」を発動せよ!
いじめられているときには、やけに物分かりのいい「適応的な子供」が発動されている状態です。
適応的な子供が発動される問題点として「怒りの矛先(ほこさき)を間違える」ということです。
つまり本当は自分はいじめられることで、プライドが傷ついているのに「そんなの平気」という間違ったシグナルを相手へ送るのです。
そうして怒ってはいても「それはあなたがこうするから」と、見当違いなことを後付けで考えて発してしまいます。
たとえば親が、金銭的な要求をしてきたとして
わかりやすくするために、例を出します。
親が成人した子供へ金銭的な催促をしてきたら、どう思いますか?
もちろんこの場合は、不健全な親からの金銭的要求です。
病気などの特別な事情とかではなく、ただ遊ぶためのお金の要求とします。
仮にこのとき「情けないな」と思ったとしましょう。
自由な子供は「情けないでしょう!やめてよ」と言って拒否をします。
けれども適応的な子供は「うちもいろんな事情があって、今物入りで…….」など、お金を渡さないための説明をし始めてしまいます。
ファーストステージから差がでます
ファーストステージの段階で「情けないでしょう!」と鼻から言い切る子供は、ここで終わります。
けれども説明をしてしまうと、相手は自分より下のはずの者が自分へ説得をしているととらえます。
すると「親に対して説得をする、生意気な子供をつぶす」という方向で、思考が働き始めます。
そうしてなにがなんでも、子供へ金銭を捻出させる方向で話を推し進めようとします。
最初は親も「あわよくば」と考えていたかもしれません。
しかしながらあなたが適応的な子供を出してしまったばかりに、論点がどんどんブレてしまうのです。
そうしてプライドのせめぎ合いが始まり、未熟な親が徒党を組むために周囲の人間を巻き込む。
こういった図式で、1対複数のいじめが起こるのです。
自由な子供が発動された場合は
もし自由な子供が発動すると幼児性の強い親ほど、あなたを諦めて矛先を別の人間へ移すしかありません。
また変えた矛先が自由な子供ばかりだと、誰にも取り入ることができません。
そうして供給が絶たれることで、親の依存は必然的に封じ込められることになるのです。
まずは自分の自由な子供を、取り戻すこと。
自由な子供も適応的な子供も、合わせた容量が決まっています。
たとえば全体を10として自由な子供が1しか存在しないなら、適応的な子供は9いるということです。
ですから自由な子供がどんどん増えることで、適応的な子供の割合が減ることになります。
適応的な子供を抑え込むことをやめて、自由な子供を発動させる。
そこに意識を向けることで、家庭内でいじめられる確率はグッと減るのです。
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