耐性の幅とは、いったいどんな幅?

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人にはそれぞれ耐性の幅というものがあります。

流れる川を想像してみてください。

広い川幅、中程度の川幅、狭い川幅。

大雨などの自然災害で氾濫するのは、狭い川幅からですよね?

この川の幅が人それぞれの持つ許容範囲の幅だと考えると、わかりやすいかと思います。

耐性の幅が狭い人ほど、許容範囲が狭い

多くの雨水を受け入れられないよう、耐性の幅の狭い人は思考のバリエーションが限られてしまいます。

それで不自由なく生きていくこともできるので、悪いということではありません。

ただなにかしらの危機的状況が起こった際、ピンチをすばやく逃れることができるのは、やはり耐性の幅の広い人なのも確かです。

耐性の幅の広い人は危機的状況をうまく利用して、現況をさらによくする工夫ができます。

いわゆる「ピンチをチャンスに変える」人たちなのです。

「自分は◯◯だから△△するしかない」という思い込み

  • 自分は体を壊してしまったからやりたいことがあっても、あきらめて生きていくしかない
  • 親の依存から逃れるのはこれまで不可能だったから、今後もひたすら耐え抜くしかない
  • 過度の親からの期待を裏切ると親が悲しむから、親の納得いくまでつきあうしかない

耐性の幅が狭いと、どうしても狭い世界に閉じこもりがちです。

また「〜するしかない」といった消去法的な発想は、さらに世界を狭めてしまい、次第に考えることさえあきらめてしまうようになります。

安全ではあるけどルーティーンのみの毎日、感動も喜びも刺激もない日々。

これでは無氣力になる一方で、ピンチどころか日々を過ごすことさえ困難になります。

けれども許容範囲を広げることで耐性の幅が広がると、少しずつでも日々の選択肢を増やしていくことが可能です。

自分と違う趣向を持つ人から学び取る

共通項を持つ人との接触は共感できることが多く、近しい仲になりやすいです。

ただ同じ趣味を持っていたとしても思い入れが違ったり、取り組む技法が違ったりすることもあるかと思います。

すると競合が起こりやすく仲良くなったはずが、いつの間にかライバル視をしあうようになったりもします。

一方で異なる趣味や趣向を持つ人とは、最初から前提が「知らないからしかたがない」ですよね?

たとえば釣りが趣味の人と、登山が趣味の人だとします。

釣りの面白みとか危険な場面や苦労話などを、登山が趣味の人は知らないでしょうから競合は起こりづらい。

しかも本当に楽しみながら取り組んでいる人の話は、知らない世界でも抵抗なく引き込まれやすい。

自分の知らない世界をまるで目の前で、体現してくれているかのようなワクワク感さえ生じます。

そんな話を知ることで新たな発想が生まれ、それまで遠ざけていたことへ挑戦してみる動機づけになることも!

真逆の思考回路を持つ相手

なにかに衝動を感じると、とりあえず先に行動へ移してみた後で考えるタイプ。

よくよく考えた末に衝動を感じて、行動へ移すタイプ。

どちらがいい悪いではなく、真逆の思考回路を持つ相手との接触は貴重です。

先に行動へ移すタイプ同士が一緒にいると、先手争いが始まってしまうことが多い。

逆に熟考するタイプ同士だと傷のなめ合いや愚痴り合いなど、話が枝葉に流れて結論がでないことが多くなりがちです。

また行動が先立つタイプは挑戦の回数が多い分、成功も失敗する確率も高い。

熟考してから行動へ移すタイプは、挑戦の数が少ない分成功体験も少ない。

総じて考えると互いに成功率は、変わらなかったりします。

真逆の思考回路同士のメリット

前述の通り同じ思考回路を持つ者同士は自我のぶつかり合いが始まり、どのみちうまくいかなくなることが多いのです。

しかしながら互いの思考回路が真逆だと、相手の言動の中に自分にはない発展性が出てきます。

自分に欠けている行動力の速さや、熟考する力を補い合う関係性を深めることができます。

すると1+1=2どころか4にも10にも、アイデアが発展することもありうるのです。

異なる趣味、思考回路の相手を探して許容範囲を広げる

楽しみの対象や思考回路の違う人との接触は、許容範囲を広げるのに最適なお手本だと感じます。

もちろん反発を感じることもあるかもしれませんが、すべてを許容する必要もないのです。

ただ自分にはない発想を持っている相手は、ときとして最強の助言者ともなり得ます。

自分にない発想を見つけて、自分に適した取捨選択をする。

そういった思考を持つことで自然と許容範囲や柔軟性が広がり、新たな取り組みへの抵抗を少なくする。

そうして耐性の幅を徐々に広げていくことで選択肢が増え、ピンチを切り抜けやすくなることは可能なのです。


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