2013年、自分の過去の悩んだ経験がなにか人の役に立てられないだろうか?と考えた。
「ライターになって発信しよう。相談業も立ち上げたい!」そう思いたち、ライタースクールに通い始めた。
「ライターといえば紙媒体」
父が新聞記者だった家庭で育った私は週刊誌、書籍などの紙媒体のライターを狙っていた。
当然過去になんの実績もない者が、いきなり出版社の媒体に載せてもらえるはずもない。
1つ目の学校で芽が出なかった私はライターになることをあきらめられず、2つ目の通信講座を受けた。
ここは企画を主に作る講座だった。
しかし学校へ出す企画はすべて「読者目線に立っていない」という理由でボツ。
いくつ企画を考えても、講師のお眼鏡にかなう企画を作ることができない。
どんどん自信を失くしていった。
「書きたいことはたくさんあるのに、今はもうなにも書きたくない。読者にとって面白い企画など浮かばない」
次第に自分がライターになりたいのかさえ見えなくなり、途方に暮れてた。
そんな悩みをある方に相談し、教えてもらったのがかさこさんのブログだった。
「今はウェブから紙媒体になるのが、主流の時代です。かさこさんのブログを読んで参考にしてください」
そう教えてくれた。
初めて聞く名前だった。
読み進んでいたところ
について言及している投稿に目が止まった。
実は乙武さんがこの店に予約をして断られたほんの数日前に、私は偶然この店で食事をしていた。
乙武さんがこの店の対応に怒り、Twitterでつぶやいたところ、店への抗議が殺到したというニュースを見て私が感じたこと。
・エレベーターの止まらない2階に店があり、階段を昇らないと入店できない。
・階段は狭くて急なので、人を抱えて上がることに慣れていないと危険。
・店内の席もかなりピッチが狭く、満席になるとゆったりとは座れない。
・ここに車椅子で着席するとなると、幅の広さで2人分の席が埋まってしまうと思われる。満席の予約時には一人座れなくなる。
・私が行った当時はシェフとウェイトレス2人だけで回していたので、料理がくるのに時間がかかるし、注文を頼みたくても待たされた。
そんななか乙武さんの入店を手伝いに出てしまったら、他のお客への料理の提供が滞ってしまう。
私が瞬時に思い浮かべた理由だけでも、これだけある。
その代わり立地や店内の悪条件をカバーできるほど、料理に贅沢な素材を良心的な値段で味わえた。
だから当時は予約が取りづらかった。
一度でも行ってみたことのある人なら、事前に「車椅子での来店」だということを伝えておかなければ、対応が難しい店だということは明らかだった。
それなのに店側がホームページに謝罪文を載せることで乙武さんと和解した記事を読み、モヤモヤと悔しい気持ちでいた。
そんななかかさこさんは、事実を集めていた人だったことをブログで知る。
かさこさんは騒動後この店へ行く階段や店内の構造などを撮影し、物理的な問題を伝えていた。
しかも物理的な問題以前に、この問題の根底にある障害者に対する社会の誤った認識を、鮮やかに指摘していた。
「こんな風にブログを通して社会に問題提起をする人がいた!!」
紙媒体にこだわりすぎて、動けなくなってしまっていた自分にとっては目からウロコだった。
前の学校を途中で辞めて、かさこ塾第4期生として入塾することにした。
かさこ塾のテーマは
「好きを仕事にする」ブログ術&セルフブランディング講座。
ブログをしたことのない人間が、受講してもいいものだろうか?
本当にブログで仕事を立ち上げることなどできるのだろうか?
ドキドキ緊張しながら、初日が始まった。
かさこ塾へ行きいちばん驚いたことは、その自由さだ。
「かさこ塾ではブログを作るのが目的ではなく、人生を楽しく過ごすことが目的です」
その明確な意図の通り、宿題もできない者はやってこなくていい。
ブログの開設もした方が指導をしやすいが、人には時期というものがあるので、無理に始める必要はない。
ブログを発信した場合、最短の時間で仕事につなげるノウハウをあますところなく教えてくれる。
受講生は年齢層も、職業もバラバラ。
「こんなに優秀でバリバリ仕事をしている方なのに、なぜ勉強を?」
と思える現役ライター達や、セラピストとして活躍している人、バー経営をしている人、ミュージシャン……。
かさこさんは本来なら「かさこ先生」なのだが、「塾生たちと同じ目線でいたい」と言ってくれる。
話をするときに上下関係がない。
だから誰もが「かさこさん」と呼び、安心して慕い、慕っている者同士がたった4回の講座で協力しあう体制が自然とできる。
「今後の社会ってこんな風に、いろんな能力を持った個人が、
プロジェクトごとに集まり、共同して物事を進めていく感じになるのではないか。
フリーエージェントな社会」
かさこさんご自身で書いてあるように、この塾の校風は一人一人の個性が尊重されていた。
私が取りあげたいテーマは「家族問題」
「暗い」とか「重い」と思われがちなテーマだ。
いざ発信しようとすると、人から批判されるのではないかと恐くなる。
そんな私にかさこさんは、はっきりと、でも優しく指摘してくれた。
「大事なのは誰になんと言われようと、私はやりたいことをする
この信念と行動さえあれば、どんなことを人から言われても気にならないですし、人生楽しく幸せになると思います。
やらずして恐れていても何も起きないので、とりあえずやってみて失敗したら考えればいい」
尻込みする私の背中を力強く押してくれる。
全4回の講座の最終回では、それぞれのやろうとしていることのプレゼンをすることになっていた。
プレゼンの準備をしながら再び驚いた。
過去3回の講座の宿題はバラバラとしていた自分の中にある構想を整理して、他者に伝えやすくなるよう構築されていたのだ。
毎回宿題を提出するだけで必死だったので、たった4回の講座でこんなに体系的になっていたとは気がついていなかった!
おかげでプレゼンの準備は、思っていたよりスムーズだった。
プレゼン終了後多くの人たちから
「家族問題で困っている人たちはいっぱいいます。ぜひ発信してほしい」と興味を持ってもらえた。
卒業生の方たち人も快く意見交換や、情報提供をしてくれた。
ありがたかった。とても勇気がわいた。
生きていると大変なこともあるし、人が信じられなくなることもある。
でも本当に困っているときは、いつも誰かが手を差し伸べてくれた。
これまでも多くの人から助けてもらって生きてこれた。
私は本当に運がいい!
この温かい仲間と、自分の運のよさに甘えてばかりではいられない。
自分の発言したいことを自由に発信しながら、多くの人と共存共栄しながら前進していたい。
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