ストレスを受けたときの身体表現を知ろう

ストレスを受けると、必ず出てしまう癖を誰もが持っています。

髪を無意識に触りだすとか、指をテーブルにコツコツと打ちつけたり、貧乏ゆすりを始めるなど。

無意識下の行動なのでなかなか気がつきませんので、よく自分を観察する必要があります。

また他者から指摘を受けたことがあれば、それがその人の癖だとも考えられます。

食事中に話をしていると、しきりに人差し指で鼻の下を左右にこする人がいました。

「なにかありますか?」と聞くと「食事が出てくるペースが遅いと感じていました」と言われました。

答えた後で「なぜその質問をされたのですか?」と聞かれたので、鼻の下をしきりにこすっていたからだと答えました。

「確かにこすっていましたね!気がついていませんでした」と自分の人差し指をしげしげと眺めていました。

またその人は食事の出てくるペースが遅いことがストレスだと感じていることも、私の質問に答えるまで気がついていませんでした。

鼻の下をこすること自体失礼な行為でもありませんし、他者からの指摘を受けることはあまりないでしょう。

また無意識にストレスを感じて無意識のまま鼻の下をこすることで、ストレスを逃そうとしていたのです。

逃していてもストレスはストレスとして、存在していますし蓄積もされます。

けれども「鼻の下をこする=ストレスを感じているとき」とわかれば、こすっていることに気がついて「食事をもう少し早いペースで出して」とお店に頼むこともできますし、対応してくれそうになければ、お店から出るという判断もできます。

心を麻痺させることはできるけど、体は間違わずにサインをだす

他者の常識や基準に合わせようとする気持ちが強いと、無理して適応をさせるために心を麻痺させます。

「頭痛があるときは、腕を強くつねるといいよ」というのを聞いたことがありますが、これも頭痛より痛い別の箇所を作って頭痛を逃す作業です。

しかしながら頭痛が消えたわけではなく、麻痺させているにすぎません。

お酒がどれだけでも飲めるのも肝臓が強いからではなく、肝臓の感覚が麻痺しているからです。

現に一定期間抜いてから飲むお酒は、少量でもとても効きます。

これは麻痺が抜けて肝機能が正常に戻ったということで、お酒が弱くなったというわけではないのです。

麻痺した感覚に気がつかずにいれば、脂肪肝や肝硬変へと至ります。

でもそんな大事に至る前に、必ずサインは出ているのです。

えずきがあったり、皮膚が異常に乾燥したり……。

ひどくなる前にサインに気がつき、手を打つことができれば、大病には発展せずにすむ可能性がかなり高くなります。

無意識に鼻の下をこする回数が減るように工夫するだけで、年単位で感じるストレスの蓄積はかなり軽減されるでしょう。

いちどお友達や、ご家族に自分にどういった癖があるのか?ということを聞いてみてください。

そうしてその癖がどういった状況下で行われているか、客観的な意見を聞くのもいいですし、ご自分で考えてみてもいいかもしれません。

思わぬところで、ストレスを感じているのかもしれませんよ。


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