生きづらさを作りだす、ひとつの理由は負けん気の強さ
生きづらい人たちが人生をこじらせてしまう一因として「優先順位がブレやすい」ということが考えられます。
生きづらい人たちは頭脳が明晰で教養(学歴は関係ありません)もあり、他者を気遣う優しさもある人が多いのに、なぜ生きづらい?
・頭脳が明晰だと「相手を論破しよう」という気が働いてしまう。
・教養で知識にあふれていれば、なおのこと人の誤りを敏感に見つけ出すことができる
・また他者を気遣う優しさがあると、正義心を使っていじめる人間を撃退しようとする
すべて勝とうとする行為ですが、勝てないと自信を失い優先順位がブレる。
いくら長所でも発揮するべきところでなければ、裏目に出て生きづらさを加速することもあるのです。
ジャズシンガー、綾戸智絵さんのお母さんの話
ずっと前にテレビで観た、ジャズシンガー、綾戸智絵さんの語ったお母さんのお話です。
綾戸さんが高校を卒業してジャズの勉強のために渡米する際、母から伝えられたというエピソードを今でも鮮烈に覚えています。
なっなんと「アメリカでレイプをされそうになったら、殺されるよりマシだからレイプをされなさい」と綾戸智絵さんへ言ったそうです。
実際アメリカで、綾戸さんはレイプをされかけたそうです。
大きな体の男性にひょいと持ち上げられた綾戸さんは、レイプは免れないと観念をしたそうです。
その際に演技をしたということでした。
怖さで気が触れたフリをして唸るような声を挙げながら、ヨダレと鼻水をダラダラ垂らして泣いて、立ったままお小水をもらしたというのです。
それを見た犯人は呆れて、逃げて行ったということでした。(迫真の演技だったのでしょうね)
とっさの判断でそのような演技ができたのも、お母さんが「命」を最優先に考えるような素地を作ってあげていたゆえの機転だと思います。
正しい正しくないも、プライドを前にしては役に立たない
極端な話になってしまいますが命を前にしては、正邪のモラルや知識、プライドもすべて役には立ちません。
ただ「殺されないために、どうすれば?」ということを考えるしかないのではないでしょうか。
そこで勝とうとする気持ちが強く発揮されると、戦ってしまい最悪は命を落としてしまいます。
つまり負けず嫌いから起こる対立は優先順位を狂わせてしまう可能性が強くあるのです。
「負けを認める(受け入れる)」というでしか「じゃあこの場合どうすれば?」という考えが出てこないのです。
失恋や自分に辛くあたった親なども同じ
失恋からいつまでも立ち直れない人は「振られた」という事実を受け入れることができない人です。
長い期間「どうやってもう一度、あの人を振り向かせようか?」とか「こんなに自分が好きだったことを、どうやってわかってもらえばいい?」と相手をコントロールする方へ意識が向かうのです。
これって50代の人でも、言っていることがあるのです。(60代ではまだ見たことがありません)
一方で振られたショックで散々泣いたけど結局「なんだかんだ言っても、振られちゃったんだよ〜‼︎」ですますことができる人もいます。
こういった人は「次の交際相手に振られない自分になるためには?」というところへ意識が向きます。
また親からの愛情に執着していても「あの人へ期待した私がバカだった」と負けを認めることができればと思います。
どちらとも優先順位の最上位は「自分に愛情を持って接してほしい」ですよね?
負けを認めることで「自分を愛してもらうためには、まず自分で自分を愛する(大切にする)人になる」という部分へ、優先順位が明確になるわけです。
すると振った相手が戻ってくる可能性もでてくれば、親が改心する可能性もあるのです。
そのときに自分がその人たちを愛することができれば受け入れればいいし、愛情を持てないのならお断りすればいい。
相手しかもっていなかった選択権が、自分へ巡ってくるのです。
負けを認めることや恥をかくことは、一時的に辛くても幼い精神を成熟させる
この発想で私自身、親との関係性を不可能から可能に変えてきています。
長い人生いったん負けることで、物事をこじらせずにすみ自分を救うこともあるのです。
また精神的自律の第1歩として「自分が自分の人生の主導権を持つ」ということは欠かせないのです。
負けず嫌いの人や、闘争本能の強い人、プライドの高い人ほどつらいことだと思います。
けれども負けることにはカンフル剤のように、劇的に精神的な成長効果を促すことも多いに期待できるのです!
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