どうやって親の頼みごとを躱(かわ)せばいいの?

昨日の投稿はこちらから → 幼児性が強いゆえに、子供へ依存的な親のお願いのしかた

昨日書いた依存的な親からは「命令形」「許可を出す」「相手と同意のもとのふりをする」という形で、頼まれごとがくると書きました。

なぜ依存的な親は、歪んだ形でしかお願いができないのか?という部分です。

そうしてそれを理解してもらった前提で、実践的な躱(かわ)し方をお伝えしたいと思います。

今日は命令形の場合の解説を、書きます。

命令形で頼まれた際に、最初に考えるのは「命令を受けなかったときに、困るのは誰?」

「これをやっておけ!」「こういう風になれ!」「ここを正しなさい!」

まず頼みごとなのに「命令形」というのが変ですよね。

私がお腹を空かせているのに、お腹を空かせていないあなたへ「食事を作れ!」と言っているようなものです。

宿題をしていない自分が「(自分の)宿題を手伝いなさい!」と他者へ命令形で言いますか?

ハッキリ言って、これはコントです。

コントであるにもかかわらず、依存されている子の側のマインドコントロールでは「動かなければ、怒りの逆鱗に触れる」と刷り込まれています。

その刷り込みによって、自分の意思を無視して「ひどい目にあわないよう」な目的で動くのです。

また「ひどい目にあわないように」動いたのに、動いた以上は理不尽な立場に追いやられている屈辱感が残ります。

そもそも屈辱を感じていること自体が「ひどい目」ではないでしょうか。

だとするとひどい目にもあって、屈辱感も感じているという点で、あなたの目的は達成されていないということにはなりませんか。

ですからまず命令形で指示を受けたときに、考えてほしいのは「困っているのは誰だ?」という部分です。

そうして親の命令に従わなければ困るのは、あなたなのか親なのか?

恐怖心から動いてしまうのですから

命令形で頼まれて恐怖心が湧くのは、いわゆる刷り込みによる条件反射です。

「困っているのは誰?」を考えると、考えなしで動いてしまう条件反射の意識がそこからそれます。

自分へスポーツでいうフェイントを加えているようなイメージだと、とらえてください。

投げる動作を取って、投げない。

右へ行く動作を取って、左へ走る。

これと同じで恐怖で動く動作を取りつつ、動かない。

親は当然あなたが恐怖に慌てふためいて、瞬時に動くものだといつもの手を使ってきています。

けれどもここで1つテンポをずらすことで自分は冷静になり、相手は拍子抜けをして互いの心に空間が生まれます。

親は唖然としますし、自分には心の余裕が生まれて形成が逆転するのです。

あなたにも「恐怖で動く」刷り込みがなされているように、親にも「恐怖で動かせる」という刷り込みはなされているのです。

その互いの刷り込みを冷静に巧みに利用するという戦術を、有効に使ってください。

相手への恐怖が柔らいだら、話をそらすか無言でスルーする

あなたには心の余裕が生み出されていて、相手が慌てふためいている状態になったとします。

ここで焦ってなんらかの形でねじ伏せようとすると、相手への不意打ちも解かれてしまいます。

せっかくのフェイントが、台無しですね。

スポーツ選手がフェイントを成功させる際も、非常に素早く冷静に抜けていきます。

モタモタもしていませんし、迷いなくスーッと力を抜いて相手を煙に巻きますよね。

あなたも冷静に、でも素早く抜けていくのです!

フェイントの隙を素早く抜けるためには、構っていてはいけません

これまで命令形でお願いがきたときに、どんなリアクションをしていますか?

屈辱に満ちた嫌そうな顔で、応じていますか?

それとも「なんで⁈」などと歯向かっていますか?

フェイントですから真逆をしてください!

屈辱に満ちた嫌そうな顔で応じていたのなら、ニコニコ笑いながら話をそらす。

「なんで⁈」と歯向かっている場合は、何も返事をせずに無言でどこかへ行ってしまう。

どんな逆のリアクションをしてもいいのですが、相手の挑発には絶対に乗らないことだけ気をつけてください。

だって構ってしまえば、あなたもまた恐怖を想像してしまいます。

自分へは恐怖心を考える間を与えず、すり抜ける。

依存親へは恐怖心を臭わす時間を与えない。

そうしてくれぐれもコントだということを忘れず、真っ向から構わない力をつけることが必要です。

繰り返しになりますが命令形に背くことができないのは、恐怖心が原因です

これから起こる恐怖を想像していては、怖くて命令には打ち勝てないわけです。

コントに乗ってあげる正攻法を繰り返して、自分を痛めつけることで恐怖心を深めてきたことがわかるでしょう。

そこで有効なのがフェイント力です。

フェイント力を強くして命令を巧みに躱す。

これによって家庭内のいじめを躱すことになり「いじめられない自分」を徐々に構築していくことになります。


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