電車に乗っていて、久しぶりにムカついた。

人を押し退けて、我先に席へ座ろうとする人。
携帯で大きな声で話す人。
マナーの悪いお年寄りに、
イヤな思いをさせられることはあるけど、
この一件は度を超していたと思う。

「オーイ!お年寄りが乗られますよー!」
電車に乗っていると、突然大きな声が聞こえた。

混んでいる時間帯の電車内で、
10メートルほど離れた場所から聞こえてきた声。

その声の方向を見ると、酔って顔を赤らめた
70代中盤と思しき老人男性たちが、
5人ほど人の隙間から見えた。

その中の一番若そうな老人が、
座っている若い男性の前へ冒頭のセリフを言いながら進んでいた。
若い男性はサッと逃げるように、席を空けた。

すると席を空けさせた若目の老人が、礼も言わず
「空きましたよー」
と声をあげ、一番年配の男性が
「ご苦労!」
とわざと肘で人を押しながら、席まで行き偉そうに座った。

そこへ残りの酔っ払い老人の御一行さまが集結し、
大きな声で話しゲラゲラと笑っていた。

他の乗客たちも老人たちの話し声がうるさいので、
一斉に見ていた。
老人たちはその視線に気がついているのに無視をして、
降りるまでの数駅のあいだ、騒がしい状態が続いた。

その人たちが降りると、
私の隣に立っていた年配の女性と目が合い、
その人がひとこと
「怖かった」
と言った。

酔って電車に乗ることや、大きな声で話をすることは、
ときとして自分もしてしまうので、
とやかく言える立場にはない。

ただ私の隣の女性が発した言葉と、私も同じことを感じていた。
うまく言えないけれど、
長年心に不満を貯めてきた人たち特有の、威圧感があったのだ。

仮に私が席に座っていても、この人たちに席を譲りたくない。
こんなに強迫観念を与えるお年寄りを、大切になどできない。

「オーイ」っていったい誰に向かって言っているのだろう?
お殿様でも通られるのだろうか?
友達でも、家来でもない者たちに
「オーイ」はあまりにもぞんざいすぎる。

年の上下など関係ない。
なにか要望があるときは、お願いをするのが筋だろう。

「席を譲ってください」
と普通に言っていただければ、いいのに。

恐怖心を煽るような形で、要望を伝えないでいただきたい。

そうして要望に応えてくれた人には、
礼を述べてもらえれば、相手も気持ちいいのに。
席を譲ってくれた青年に、
礼を述べたとことでなにか損でもするのだろうか?

そうして騒いでしまったのなら、
「失礼いたしました」
と言って立ち去れば、
誰も威圧感や恐怖心を感じずに「しかたがないね」とでも笑えた。

「お願いします」
「ありがとう」
「ごめんなさい」
この3つが出てこないばかりに、
おかしな展開になってしまうことを、ご一考いただきたい。

7471208a26609018e16908153d9b9a61_m


投稿がお気に召しましたら、ポチッとクリックをお願いします!

↓いつも応援ありがとうございます。

にほんブログ村 家族ブログへ