かさこ塾卒業生の宮野真有さんが、
「文章術レッスン」というものを始めた。
昨年11月に開催された「第一回かさこ塾祭り」で、
普段はインタビューをする側のかさこさんへ、
逆にインタビューをするという企画があった。
かさこさんへインタビューをしたのが、
ライター歴20年のキャリアを持つ宮野さんだった。
にこやかで静かな口調。
絶妙な間合いでかさこさんへ投げかける質問は、
かさこさんに興味を持つ人の
誰もが知りたいだろうと思われるものだった。
特に印象的だったのは
どれだけ観客が盛り上がっても、
最後まで「観客の知りたいこと」への質問は
ブレることがなかったこと。
まるで沿道で応援している観客と、
黙々とゴールへとペース配分をしながら走り続ける
マラソンランナーのような「プロの技」に見えた。
人との会話や文章は「一貫性」がなければ、説得力に欠ける。
私の文章は一貫性を欠いて、
あちこち脱線にしてしまうことがある。
自分の頭によぎることを、全部盛り込もうとするからだ。
またネタの良し悪しに関わらず、
私の書くものは好き嫌いがはっきりと別れてしまうことが、
ライター・スクール時代にわかっていた。
文章術レッスンで
いちばん教えてもらいたかったことは、
宮野さんのように一貫性を保ち、
スッキリと表現する方法だった。
それと自分の文が「好きと嫌い」の両極ではなく、
ネタによっては「まあまあ」と思って読んでもらえる読者を、
どういう風に書けば獲得できるかの2点だ。
申し込みをするとレッスンまでの期間、
メールで入念に私の知りたいことを問い合わせてくれた。
問い合わせに返答すると、宮野さんから見て、
私がこういうことが知りたいのではないだろうか?
と思われる項目を集めた返信がくる。
それがどれも
「そうそう、まさにこういうことが知りたかった!」
というものばかりで驚いた。
当日が楽しみでならなかった。
そのメールのやり取りから作成された、
私専用レジュメがレッスン時に渡された。
いただいたその他の参考資料も合わせると、
軽くこの倍量はある。
レッスンをカスタマイズしてくれることは
募集要項に書いてあって知っていた。
でもここまで手厚いと思わなかった!
いったいどれほどの手間と暇がかかったのだろう?
プライベートレッスンというより、
その上のオートクチュールレッスンだ。
直接お話をさせてもらうのは今回が初めてだったけど、
温かな雰囲気はインタビューのときと変わらず、
とても穏やかで素敵な人だった。
そうして私のいちばん教えてもらいたかった
「的の絞られた文」
になりにくい原因は、
文末の締めくくりが甘いからということだった。
私のある日の投稿に宮野さんが
文末を書き足してくれたものを読んでみる。
それだけで、読後感がまったく違うものとなった。
「途中までものすごくよく書けているのに、
最後の最後に息切れが感じられて、
とてももったいないと思っていた」
と言ってくれた。
長文を書くから、的がどんどん外れていくのだと思っていた。
でもそうではなく
長文でも最後になにを意として書いたかを
はっきりとさせることで、
途中で文があちこち行っても文章はスッキリするのだ。
また文章にメリハリをつける方法や、
文を書いてから推敲までの取るべき時間なども教わった。
私の文は人の好き嫌いが別れてしまうことに関して、
次のような返答をしてくれた。
出版社の読者アンケートの返答で
「いちばん好きな記事」と「いちばん嫌いな記事」
の項目があって集計を取ると、
そのどちらも同じ記事だということが多いのだそう。
いちばん好まれる記事の数と
嫌われる数が同じということは、
その中間の記事は
人々の印象に残りにくい記事なのだと考えられる。
これは目からウロコだった。
「まあまあ」
だと思いながら読んでくれる読者を集めるために、
文章の書き方まで変える必要がなくなった 。
ライター・スクールに2つも行った私だけど、
こんなに丁寧で的確に私の文章を指導してもらったのは、
初めてのことだった。
このレッスンはオートクチュールだから、
文章の初心者から上級者まで幅広く対応してくれる。
これから趣味で文章を書こうと思っている人。
自分の文章に、なにかしら疑問を感じている人。
自分の文章が他人にはどう映るのかを知りたい人。
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