苦手なこと、誰にでもあると思います
好きなことをするうえで、ある程度のところへ行くと苦手な部分と、上手な部分に分かれます。
たとえば歌は上手で好きなのだけど、楽譜を読むのは苦手だったとします。
「好きな歌を正確に歌うため、楽譜を読む勉強をしよう」と考えがちです。
特に真面目な人ほど苦手を克服するために、勉学へ注力しようとします。
実際のところどうでしょう?
楽譜を読むことが苦手だから、楽譜を読むスキルを伸ばさずにきた。
だけれども歌は大好き。
そうして楽譜を読めるようにならないと、正確には歌えない。
そういった連想ゲームが、頭のなかで起こると思います。
苦手なことに注力してしまえば
苦手なことをするとき起こる感情は「好きではないことをやっている」気持ちと「わからない自分へのダメだし」。
「好きではない」という否定形と「わからない自分へのダメだし」の自己否定。
否定+否定=ダブルの否定の負荷(ストレス)を、自分へ加えていることになります。
ダブルの否定を与えると、苦手は倍増する
肯定も否定もダブルでは、2倍どころではない強力なパワーを持っています。
しかもその負荷を、自ら与えているのです。
そんなにすごい負荷を自分に与えては、苦手の克服など望むのは難しいのではないでしょうか。
負荷のなかった状態でさえ苦手だったのですから。
下手をするとどんどん否定の負荷をさらに強めて、好きで上手だったはずの「歌うこと」そのものを嫌いになりかねません。
それほど苦手を克服するというのは、体も脳も拒絶反応を示すものです。
逆転の発想をしてみると⁈
苦手を克服する方法は、座学で理論を学ぶだけではないはずです。
もしここで「視力」を使うという発想が出てくれば。
大好きな楽曲を歌いながら、楽譜を目で追う方法があります。
特徴的なリズムを奏でているときは、どういう楽譜の表記なのか。
この音(声)を自分が出しているときは、五線譜のどこにおたまじゃくしが乗っているのか?
など目と歌で同時に追うことで、楽譜というものを理解する方法もあります。
英語を上達するために英語の字幕を読みながら、英語の映画を観るのと似ています。
これも表記を読みながら、ネイティヴの発音を学ぶ有効的な方法です。
上手を伸ばすことで、苦手が克服されている
好きなことに取り組む際、上手にできる部分を探してみてください。
料理は好きで食材を切るのは上手だけど、味付けがイマイチ決まらないとか。
絵を描くのが好きで人物画を描くのは上手だけど、風景画が苦手など。
そこで上手をどんどん伸ばしてあげると、底辺にあるものが底上げされていることが多いのです。
それは上手を追い求める際にストレス(負荷)がかからないなかで、全体的なコツをつかむから。
すると苦手なことに対して、別のアプローチを始めるコツまでつかみ始めるのです。
好きなことや夢中になることがあるだけで、辛い気持ちから逃れることもあります
大きなショックを受けたときに、好きなことが大きく助けてくれることがあります。
だから好きなことを持っているというのだけで、1つのすごい能力なのです。
本当に好きなことをしている間は、誰かを妬んだりもしない。
本当に好きなことで同じものを好きな人同士は、言葉がなくとも通じ合うことができることもある。(全員ではありません)
そんな大切な要素を苦手意識に潰されないよう、大切に持っていてください。
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