傾聴ライティング第2弾「理想の母親像を追い求めて」を投稿して約1ヶ月が経過し、
主人公のEさんより、その後の心境の変化が綴られたご感想をいただいた。
理想の母親像を追い求めて
理想の母親像を追い求めて2 はこちらから。
まずはご本人のご了承を得て、全文を掲載させていただく。
傾聴ライティングをしていただいてから、早くもひと月以上が過ぎました。
すぐに感想を書けなかったのは、日々の忙しさもありましたが、
何よりも自分の中でゆっくり焦らずに消化したかったからではないかと思います。
幼少期のつらかった経験を、断片的に人に話したことはありましたが、
最初から最後まで完全に話したのはセリさんが初めてでした。
書いていただいてすぐは、自分のことでありながら、
どこか別の人のことのような、不思議な感覚でした。
何度か読み、最近もう一度丁寧に読んでみました。
そうした過程の中で
「今まですごく頑張った私をいっぱい褒めてもいいよね」
という思いになり、自分のことが以前よりも愛おしく思えました。
悲しさ、つらさ、惨め・・・いろいろな思いがありましたが、
次々訪れる困難を乗り越えたおかげで、日々幸せを感じることができたり、
経験したことが人生に生かされています。
母との関係も義務感を捨て去ったことで、精神的にかなり楽になりました。
まずは私自身のことを優先し、あいた時間で無理をせずできることだけをしています。
娘との関係にも変化が出ると確信しています。
私は私の人生を大切に過ごします。
娘は娘の人生を「思いのままに自分らしく」自由に生きていってほしいと思います。
傾聴ライティングのおかげで、気持ちがスッキリ整理でき感謝しています。
ありがとうございました。
Eさんは取材当時ご自分の母親との関係性と同時に、娘さんとの関係性に悩まれていた。
「なぜか娘とは精神的に離れられない」と最初は言っていた。
ご自身の生育歴を話してくださる間に自分が母親からされ続けた依存を、
知らず知らず娘さんにもしていて、娘さんがEさんをいつも心配するようになり、
自分の人生を歩めていないことにインタビュー中に気がつき、娘さんを解放する決意をされた。
そのためには、まずご自身が母親と精神的に解放される必要があった。
「母を助けなくては」という呪縛から解放されることが先決で、
「母を助けていない自分」を責めることがなくなれば、
次第に娘さんを頼らなくなることをお伝えしていた。
そうして1ヶ月の間、それを実践されていたようだ。
実践された手応えとして、娘さんとの関係性に変化が訪れるという確信が得られた。
本当に嬉しいご報告だった。
娘さんを精神的に頼り続けてしまうと、娘さんはもちろんのこと、Eさんも幸せになれない。
深い愛情で結ばれている母子のどちらか一方が不安定なら、当然もう一方も不安定になる。
そうしてもっとも理想的なのが「急激な変化を望まない」ということ。
「自分の中でゆっくり焦らずに消化したかったからではないかと思います」
これはEさんの話ではなく、
一般論として自分の間違いに気がつくと、
それまでの苦しみが深ければ深いほど、焦ってなんとかしようとする意識が働く。
焦るあまりに変化をさせることに意識が囚われすぎて、見当違いの頑張りを始めてしまうことがある。
暴走し、疲弊し、結局なにが問題だったのかわからなくなり、
元の状態へあっという間に戻ったり、より悪くなってしまう可能性もある。
冷静だったEさんはじっくりと時間をかけて、ご自身を幸せにすることに専念されていたようだ。
そうしてご自分の母親との関係性に無理をしなくなってから、
今度は娘さんを解放するという手順を一つづつ、ゆっくりと進められている。
着実にEさんが幸せになることで、娘さんも徐々にEさんのことを心配するのをやめるだろう。
自然な形の親離れ、子離れを実現する日がきっと近いうちに訪れるだろうと私も確信している。
Eさん、素晴らしいご感想をありがとうございました。
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