現役小学校教諭の青木洋介さんが、このような記事を書いてくださいました。
心の中に秘めた怒りや悲しみに気づくと、かえって気持ちが楽になる!?

青木さんとはかさこ塾がきっかけで知り合ったのですが、青木さんは「お母さんが安定していれば、子供は安心して、自分を発揮できる!」と考えている方です。

不安定な親に育てられた私は、この考え方に深く共感しています。

青木さんは子育て中のお母さま方が、一人で悩まないようさまざまな提案を発信されている方です。

私はというと幼少期に負った心の傷が大きくても、自分の力で癒して幸せに暮らしていくことができることを、自身の体験を交えて発信しています。

小さな怒りや悲しみの蓄積

「こんなときにどうして助けてくれないの?」とか「私の気持ちをわかってくれない」といったフトした瞬間に生じる感情は、たとえわずかな怒りや悲しみでも記憶として残ります。

似たような場面を追体験すると「嫌悪感」や「違和感」「怒り」「悲しみ」などの感情で記憶を呼び起こします。

幼少期からのさまざまな記憶、これがインナーチャイルドというものです。

また幼少期楽しかったことも、インナーチャイルドは憶えています。

初めての出会いなのに「どこか懐かしい」「なんだかわからないけど好き」などの感情が湧く場合、子供のころ似たような経験で幸せを感じた記憶から蘇る感覚です。

インナーチャイルドとは

胎児期から幼少期までの経験で、幸せだったこと、不幸だったことが刻み込まれた記憶です。
胎内記憶がある子がいることから、子供は生まれる前からさまざまな記憶を脳に刻んでいます。

また具体的な記憶はなくても、愛されたこと苦しかったことを肌で感じ取り、記憶として残っています。
決して辛い記憶ばかりを意味する言葉ではありません

インナーチャイルドの記憶は親だけから与えられるものではなく、取り巻く環境の対人関係すべてから影響を受けて誰もが生きています。

怒りや不安、悲しみなど小さな記憶でも、長い年月繰り返し経験することで蓄積されるのです。

すると大人になっても似たような感情に襲われて「わけのわからない不安感」として、なにかの拍子で反応します。

小さな怒りや悲しみの蓄積

なにかの拍子で表面に出てしまうものですから、小さな傷の積み重ねというものも、本当にあなどれないのです。

また小さな怒りや悲しみの蓄積の方が、本人にとってこれが(悩みや苦しみの)原因だと特定がしづらい分、見えない敵と戦うような心境に陥りがちです。

見えない敵の正体がわかれば、得体の知れない呪縛から解放される

また、自分の心と対話することは、見たくない自分を見せつけられるのではなく、かえって心を軽くするのだな、と感じる経験でした。
心のなかに秘めた怒りや悲しみに気づくと、かえって気持ちが楽になる!?より引用

幼少期は、幼少期なりの悩みがあります。

けれども子供時代のメリットとして親に育ててもらうための、強い適応力があるので親の事情も含めて飲み込む力があるのです。

一方大人になったメリットとして、親の事情に左右されない選択肢を、自由に自分に与えることができます。

しかしながら大人のメリットに気がつかず、子供時代に植え付けた思考パターンで多くの人は存在します。

怒りの悲しみのインナーチャイルドを子供時代と同じように適応の方向へ持っていくことで、子供時代の苦しみが継続してしまうのです。

自分の心と対話するというのは、自分の幼少期の小さな怒りや悲しみを再確認することです。

子供のころ怒っていたことや、悲しんでいたことは今の自分ならどうとらえるか?

今ならただ親に適応させるしかない、無力な自分ではありません。

また大人になった分、適応力が弱ることと引き換えに、さまざまな経験値が上がっています。

経験値が上がっていることで、さまざまな対人関係に対して子供のころの自分より、理解や共感力がついています。

悲しみは悲しみとして、怒りは怒りとして、喜びは喜びとして分ける

怒りや悲しみのインナーチャイルドの存在と対話をしてあげることで、自分への理解が深まります。

「あの頃怒っていたり悲しかったことは、子供の立場から考えれば無理もない」と離れた場所から幼いころの自分を見ることができるのです。

それと同時に大人の立場でも、考える力が出てきます。

「あのときの親の対応は今考えても、どうかと思うよ。けれどもあのとき親は親で大変だったのだから、自分がその立場に立たされて同じことをやらないとは言い切れない」など親の心境に対する理解も深まるのです。

怒り悲しみのインナーチャイルドの存在を見ないでいるときは、いわば怒りや、悲しみ、喜びがない交ぜの状態です。

愛されていたのだから多少のイヤなことには目をつぶるという考えでは、怒りや悲しみの感情がずっと消化不良の状態で、いつもなにかが心に引っかかったままです。

幼少期を振り返り、怒り、悲しみ、喜びなどの感情を分けてあげる。

分けることで喜びは感謝として取っておき、怒りや悲しみは心が適切に処理する方法を探し始めるようになります。

青木さんのように「こういうことだったのね」と原因がわかることにより、正体不明な不安と戦わずして、親も恨まず、自信を持って生きていくことが可能なのです。

青木さんのホームページ 「等身大」の子育て塾アンソレイユ 〜お子さんらしさを活かしたいお母さんへ〜


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