伽羅蕗(きゃらぶき)を作るはずだったのが、溶けちゃった!
タンザニアに住んでいた小学生のころの話です。
母が市場でフキのような食材を、見つけてきました。
伽羅蕗にして食べたくなったようです。
強い繊維質で切るときにギシギシと固かったので、普通の鍋ではなく圧力鍋で炊いてみることにしました。
お醤油を入れて10分間加圧をして、蓋を開けると……茶色いドロドロのペーストができあがり😞
「この植物はいったいなんだったんだ!」と食べたくなくて、逃げようとしました。
「あら!練り梅」と母の声が背後から聞こえてきます。
梅干しは海外では貴重品でした。
特にアフリカでは、日本からのお客さんがきてくれないことには入手できません!
なめてみると強い酸っぱさと、お醤油の風味でいかにもご飯に合いそうな味になっています。
帰国するまでの間、我が家では梅干しの代用品として活躍してくれました。
フキではなくルバーブという植物でした

ルバーブ
イギリスでは古くから甘く煮て、パイのフィリングやジャムにして食べられているようです。
タンザニアは旧イギリス領だったので、おそらく栽培されていたのだろうと思われます。
強い酸味のある赤いフキのような茎で、日本でもカフェのお菓子に使われるようになり、知れ渡りましたね。
先日長野県産のルバーブが売られていて、懐かしくて買ってしまいました。
ルバーブの梅もどきの作り方
洗ったルバーブの茎を、適当な長さにザクザクと切ります。
あらかじめ鍋にグラグラと煮立てておいた醤油2、水1の中へ、ルバーブをザブーン!

土鍋で煮ました
すぐに溶けることがタンザニアの経験からわかっていますので、圧力鍋ではなく土鍋で炊いています。
案の定、ものの5分もしないうちにお箸で触ると崩れるほどトロトロに。
柔らかくなったらお好みの固さになるまで、ヘラで混ぜて水分を飛ばします。(鍋にもよりますが、土鍋で10分ほどでした)
ちなみに日本でのルバーブの旬は春だそうです。
秋は終わりがけで、少しアクがありました。
といってもエグエグではなくて、少しほろ苦さが口に残る感じです。
この酸味とほろ苦さを利用して、シンガポール・チキンライスのソースにすることにしました。
ルバーブ・ソース
- ピーナッツをすり鉢で、潰します。(ピーナッツバターや白練りゴマでもいいと思いますが、カリカリ食感が欲しかったので。すり鉢がなければ、まな板の上でみじん切りでもOKです!)
- そこに梅もどきルバーブと、甘酸っぱくするためにハチミツを小さじ1程度(ハチミツの量はお好みで)
すり鉢で軽く潰したピーナッツに、ルバーブの醤油煮とハチミツを
甘酸っぱいソースの完成!
これまたシンガポール・チキンライスもどき
シンガポール・チキンライスは、本来鳥もも肉をご飯と一緒に炊き込みます。
この日は皮なしのムネ肉がお安く売っていて、炊き込むとバサバサになってしまうのを避けるためご飯と別々に調理しました。
梅もどき同様、チキンライスもどきとなりました。
しっとりパサつかない鳥肉ボイル
筋トレなどで筋肉がつけたい人はムネ肉やササミをまとめてゆでておくと、低脂肪でプロテインレベルの高い食べ物です。
またもも肉でも、とても美味しくできます。
サラダに加えたり、サンドイッチの具や、オムライスの仕上げに入れると炒める手間がいりません。
麺類のトッピングにも合うし、ジップロックに入れて冷蔵庫に保存すれば3、4日は大丈夫です。
- お肉に塩を少し多めにふりかけて、20~30分置き常温へ戻しておく(揉み込んでもいいですが、私はふりかけるだけ)
- たっぷり目に沸かしたお湯に鶏肉をジャブーン
- 一煮立ちしたら、鍋の蓋を閉めて火を止めて1時間以上放置(できれば冷めるまで)
以上です。
茹で汁には鳥のダシと適度な塩分が出ていますから、あまったお野菜などを足してスープにしています。
今回はこの茹で汁を使い、5穀米を混ぜたご飯を炊きました。
自分で言うのもなんですが、いくらでも食べられて困りました。
パクチーと白髪ネギを添えて
ルバーブには、漢方薬ダイオウの成分が含まれています
ルバーブには漢方にも使われている薬効成分が、含まれているそうです。
消炎・止血・お通じを改善する便秘薬的な効果や、血流をよくする効果もあるようです。
ルバーブを見かけたらお菓子だけではなく、このような活用法もあります。
面白いので、試してみてくださいね!
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- シンガポール・チキンライス, ルバーブ, 茹で鳥
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