強(したた)かさを出すには、どうすればいい?

昨日は共依存関係の子供は大人になっても、強かさが足りない傾向にあるという文を書きました。

その投稿はこちらから →強かに生きるとは⁉︎

親の卑しい強かさを見て、嫌悪感を感じて育つことが起因しているということでした。

でもこれまで強かさを出さない生き方をしてきたのに、いきなり強かになるというのも無理があるというものです。

そこで強かさを出しやすくするために、依存的な親の精神年齢と精神構造を知ってください。

分け合うことを損だと思っている依存親

昨日も書きましたが依存的な親は、子供と均等に分け合うことが「損をしている」と感じています。

これは健康的な親にはない発想なので、非常に驚かれます。

また実際に共依存関係の状態にある人でさえ、気づかなかったという人が多いです。

それはそうだと思います。

まさか中年もしくは老年に差し掛かった親が、損得感情で子供の自分を見るわけがない。

きっともっとなにか親としての威厳のようなものを、伝えたいと思っているのではないか?

などと履き違えている人が、多いのです。

幼児性がそうさせているのですよ

考えてもみてください。

依存的な親は強い幼児性を持っていると、ずっと書いています。

幼児はそんなに複雑な思考回路をしていません。

「お兄ちゃんがオモチャを買ってもらったんだから、僕にも買ってよ!」という弟。

「いつも妹ばかりずるい!私も抱っこして!」と泣いているお姉さん。

思考はとても、とても単純で短絡的(とヤング⁈)です。

年齢はおじさん、おばさん、おじいさん、おばあさんだからといって中身は「いくちゅでしゅか?」の世界なのですよ。

いつも「見て見て!」と言っているお砂場の子供

子供って、いつも自分を見て欲しいですよね。

お砂場で遊んでいる間に公園のベンチで、親が本でも読もうと思っても許してくれませんよね?

泥だんごを作っても「見て!」だし、穴を掘るだけで「見て!」でしょう?

大人にとって何が面白いのかわからないようなことでも「見ーてーーー!」と言って追っかけてくるでしょう?

そのレベルなんです。

子供と分離ができるわけがない

「見て見て現象」(私が勝手に名付けた)で親から見てもらうことにより、幼児は承認欲求を満たしていきます。

承認欲求がある程度満たされることが情緒の安定に結びつくので、安心して生きていくうえで非常に重要なのです。

けれども依存的な親はなにかしらの理由で、承認欲求が満たされないまま大人になってしまいました。

これは親が病弱だったとか、離別や死別だったり原因はさまざまです。

そんな承認欲求が過剰に肥大した人を、満たしてきてくれたのが我が子なんです。

整理をすると幼児性が強くなったのは、まず承認欲求(見て見て現象)ありきです。

次に自分へ目を向けさせるために、無意識で子供と損得の駆け引きをしていることになります。

自分が生きていくために必要な承認欲求を失わないため、自らは分離できない精神構造になっています。

実年齢は大人だという自覚はある

とはいえ承認欲求は満たされていませんが、結構な年齢を積み重ねています。

自分の精神年齢の低さに気がついていなくても、実年齢は知っています。

だからまさか対外的に子供と同じように「見て!」とは言えません。

まるでおねしょを隠す、小学生のようです。

「見て見て現象」を他者には要求できないので、自分の子供にその役割を与えてしまいます。

有識者や権威のある人、あらゆる職業に潜んでいる

子供は大人の真似ごとをするのが、大好きです。

女の子ならおままごとや、お人形さんごっこ。

男の子ならお医者さんごっこ(イヤらしいのではありませんよ)やパイロットや車掌さんごっこ。

コソッと見ていると、大人ぶった女の子が「イヤーねー、奥さんたら!」とか言っているのを見たことがありませんか?

男の子が車内アナウンスを、そっくりそのまま真似ているのを見たことがありませんか?

精神年齢の低い依存的な親も、成熟した大人の真似をするのが大好きなんです。

だから精神年齢3、4歳クラスの大学教授や、弁護士、美人でお金持ちなマダムにもいます。

要はいい暮らしや権威のある人だからといって、成熟しているとは限らないということです。

この説明をするとき、いつも私の頭に浮かぶのがキッザニアです。笑

依存的な親は過度に依存的だけど、頭が悪いではない

精神年齢が低くても有識者や権威のある人間になるための、知識や教養は身につけられるのです。

知的障害があるわけではないので、知能的には非常に優れた人も混ざっているわけです。

このことから子供はまさか、自分の親の幼児性が強いとは考え難いのです。

また社会からも「自己主張の強い個性的な(変わった)人」くらいの認識しか持たれません。

これが親子の共依存関係が、対外的に認知してもらいにくい要因です。

今日のところは「威張っていても、所詮この程度の精神年齢なのだ」ということを知ってください。

それをベースに強かさを出す対応を考えます!


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