「自分を見て見て!」が欲しい依存的な親には、どんな子が選ばれやすい?
依存的な親の承認欲求からくる「見て見て現象」をする対象は、家族全員にするわけではありません。
また兄弟が複数いた場合、どの子でもいいわけではありません。
いちばん自分にとってコントロールしやすい子を選びます。
「自分を見て見て!」現象についてはこちらから →強(したた)かに生きるため、依存的な親のリアルな精神年齢を知ろう
いちばん共感力に優れていて、人の気持ちをキャッチしやすい子を無意識に選ぶ傾向にあります。
「見て!」と言わなくてもキャッチさせる、選ばれた子への英才教育
自ら「見て!」と言わず威圧的な仕草や態度、あるいは本当の暴力で自分の感情を「言わずとも」キャッチさせやすいという理由でです。
だから鈍感だったり、従順でも不器用な子供は選ばれにくいです。
鈍感さや不器用さは、依存的な親のお眼鏡にかなわないのです。
ただし選ばれた子が家を出た場合は、その次の子供を依存対象に選びます。
いずれにしても誰か1人は自分の側へ残るよう、経済的な依存をさせるなどで親が1人にならないよう操作をします。
自己承認欲求と、他者承認欲求で承認欲求は2つある
依存的な親が圧倒的に不足をしているのは、承認欲求だと昨日は書きました。
承認欲求には2種類あり、自己承認欲求と他者承認欲求があります。
一応知らない人のためにざっくりと書いておきますと、自己承認欲求は自分で自分の存在を認められていること。
これは自分を信じる力へ変わるので「自分の足で歩ける」という自立心へ直結します。
他者承認欲求は他者から、評価をされたいという欲求です。
ですからまず本来の自分に自信が持てないと、他者へ堂々と接することはできませんよね。
それに堂々と接することができないので、他者からの評価など受け取る余裕もない。
依存的な親の最終的な望みはなに⁈
依存的な親は他者から「尊敬」されることや「権威、カリスマ、アイドル」になることを切望します。
けれどもそんな評価は自信のない人間に与えられないという、どうにもならないジレンマのなかで生きています。
こういった理由で依存的な親には自己、他者ともに承認欲求が足りていません。
威張っていても心の中では常に自分に自信が持てず、他者からも評価が足りていないという枯渇感があります。
そこで子供を通して自分に自信をつけるために、選ばれた子供を利用するという技法を使います。
選ばれた子供をどのように利用するか?
よくある利用の仕方として
• 他の兄弟と確執を持つよう仕向けて、選ばれた子を笑い者にしようとする
• 他の兄弟との金銭面での、あからさまな差別
• 対外的には自分のスポークスパーソン(代弁者)のように扱う
• 愚痴や他者の悪口の聞き役を一手に引き受けさせて、その他の人間にはいい顔をする
• 自分が必要なときは無理やり呼び寄せて、用事を済まさせると排除をする
• 選ばれた子以外の子供たちだけと、楽しいことを共有する
などなどです。
このような冷遇を、家族のなかでただ1人だけ受けるわけです。
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