ステップ1: 他者から責められたときに、起こる感情の対処として

他者から責められるということは、突然起こります。

心の準備ができていない場合が、ほとんどでしょう。

突然のイラ立ちを相手からぶつけられて悔しいし、情けないし、イラ立ち、そんな感情にかき乱されている自分にも腹が立ちます。

そのときはひとしきり怒るということを、自分に許可してあげてください。

けれどもここでしてはいけないのは、誰かに八つ当たりをして二次被害者を作るということです。

誰かに聞いてもらうにしても、笑える事実として「こんなことがあった」という心境になるまでは、言わない方が賢明です。

八つ当たりをするにしても、笑えない事実として伝えるにしても、結局二次被害者を作った時点で、あなたを責めた相手と同じレベルになり下がってしまうからです。

もしそれさえできないほど腹が立っているようなら、出さない前提のメールや手紙を本人に宛てて書く。

このときもメールや手紙には、本音を書き殴りましょう。

怒りやイラ立ちは、きれいごとではないので、きれいに書けるはずがないのです。

あるいは人のいない大きな声を出せる場所へ行くなり、枕を口に当てたり、シャワー音にかき消されるような環境を作り、お腹の底から出てくる怒りを吐き出すのです。

これらをすることでかなり冷静になることができ、正常な判断がそこからできるようになるので、騙されたと思って実践してみてください。

ステップ2:あたなは本当に責められるような悪いことを、相手へしたのか?

次に考えるべきことは、あなた自身が相手に責められるようなことを本当にしたのか?

言葉の暴力を振るったり、相手を下に見るような行為をしていないか?

相手がやめて欲しいと言っていたことを、していないか?

相手を自分の都合に巻き込まなかったか?

そういったことが思い当たりステップ1で怒りの発散がなされていれば、その部分は素直に謝ることができるでしょう。

また全部を謝る必要もありません。

ここでいちばんしてはいけないのが「今後の関係性を維持するため」だけに、謝罪の言葉を口に出すことです。

すべてあなたが悪かったかのように、相手は受け取るからです。

あくまでも自分の悪かった部分と、悪くなかった部分を明確に分類するるためにも、ステップ1の作業が必要なのです。

またなにも悪いことをしていない限りは、決して謝ってはいけません。

こちらに落ち度がないことに対して謝るということは「これ以上責めさせない」と、逆に相手を支配(コントロール)することになるからです。

何度も書いていますが、支配感情は相手の怒りにガソリンを注ぐようなものです。

一気に炎上して話の収集がつかなくなりステップ1をする前の振り出し、もしくはあなたが責められている状況を、さらに悪化させることでしょう。

ステップ3:もしあなたに謝るべき要素がなかった場合

ステップ2でもしあなた自身に謝る要素がなかった場合を想定します。

「自分はなにも悪いことをしていない」と感じた場合は、相手から依存をされているということです。

つまりあなたは相手の内に潜む、あなたが原因ではない怒りの「はけ口」にされているだけです。

「なぜ自分が?」と考えるかもしれませんが、それはあなたをたまたま「はけ口」にしやすかったから。

正義心が強かったり、許容範囲が相手より広い場合「はけ口」にされることがままあります。

またなんらかの妬みを買っている可能性もありますが、それは相手の問題であってあなたが考えてあげるべきことではありません。

相手が自分で気がつきなんらかの手立てで自分の内なる怒りや、妬む原因となる満たされない感情を解消しないことには、いつまでもあなたを「はけ口」に使い続けるでしょう。

ステップ4:あなたは「はけ口」になり続けることを選びますか?やめますか?

相手に依存されてしまった場合、相手が自分の依存心に気がつかない限り、言動が改まることはほぼほぼないと考えていいでしょう。

もちろんあなたを責めて傷つけたことを理解してくれて、自分にとっても大切な相手であれば許した方がお互いに楽です。

けれども延々と責め続けて(依存し続けて)いるようなら、その見通しは暗いです。

考えた方がいいのは「そのまま依存関係(はけ口になること)を続けるのか?続けたくないのか?」という部分です。

相手へ依存をやめてほしいと伝えても、相手には依存をしている自覚はありませんから、どこを改めていいのかわかりません。

自分の依存心に蓋をしているような相手なら「依存をしているのはあなただ」などと、逆に新たな戦いを挑んでくるかもしれません。

相手の問題に介入しないためには、相手の問題を配慮してあげるのは逆効果になります。

そこで初めて選択する必要がでてきます「自分は『はけ口』として今後も存在したいか、したくないか?」の2択です。

どちらの選択も自由ですが必ず覚えておいていただきたいのは、はけ口になれるあなたは対等な存在ではなく、相手から見たら既に見下しているということです。

見下されたままで健全な関係性は、構築できないでしょう。

ステップ5:はけ口(依存関係)をやめると決めた場合

ここで判断がブレてしまいがちなのは、相手が依存してくるとき以外は「いい人」だったり「魅力的」だった場合です。

長い歴史のある相手もいるでしょうし、短くてもいい経験をお互いに共有したことがある場合、依存関係はなかなか断ち切りにくいです。

「もう一度チャンスをあげよう」などと、許容範囲の広い人はつい考えがちです。

どちらを選ぶのも自由ですが「やめる」と決めた場合は、何も話し合わないことです。

無視、あるいは当たり障りのない話題のみで、徐々にフェイドアウトすることが自分を大切にすることになります。

「自分の悪口を吹聴されるのではないか?」などの心配は無用です。

何も悪いことをしていないあなたの悪口を吹聴して回れば、他者から白い目で見られるのはその人です。

それに相手にとって必要なのは「はけ口になる対象者」であり、必ずしもあなたでなくてもいいからです。

また誰か違う許容範囲の広そうな人を探し、見つけたら同じことを始めます。

「ではそれ以上被害者が出ないように、本人へ伝えるべきではないか?」などのお節介はやめましょう。

いちばんいいのは依存できる相手が、その人の周りからいなくなることで「孤立」をすることです。

孤立に懲りれば依存をやめるかもしれませんが、依存相手が存在する限りはイタチごっこなのです。


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