共依存関係の親が不安になると子供を執拗に追い回す⁉︎

親と共依存関係に陥るのは、親の強すぎる幼児性だということを昨日の投稿『褒め殺しで親との上手な心理的距離を取り、自分の心を守る』で書きました。

これは幼児性の強い親と実際に接触したときに、どう対応するかという話でした。

一方で自分の心の立て直しのために、あえて親との接触を極力避けている子供もいます。

そうして親との接触を避けようとすると、脅しをかけながらも追いかけてくる親もいます。

「あなたのことが心配で」とか「自分の具合が悪い」など、さまざまな口実を作っては子供へ近づこうとします。

ということで「避けようとするほど追いかけてくる親」について今日は書きます。

まず昨日の投稿を踏まえて、なぜ親は追いかけてくるのか?を知ってください

昨日の投稿で幼児性の強い親は子供を恐怖心で操ることに快感を覚えて、自身の自尊心を満たそうとするという内容でした。

息苦しいほど近い親との心理的距離に疲れきった子供は、大人になると親から離れる機会をうかがいます。

自分がこれ以上疲弊しないよう、心理的な距離を取る努力をし始めるのは至って健全な考えです。

物理的に別居を選ぶ人もいますが、同居をしながら親との心の境界を作ろうとする場合もあります。

けれどもせっかく親と心の距離を置こうとしても、親が近づいてこようとすると感情的になり、威嚇をしてしまうのが多くのパターンです。

「弱い犬ほどよく吠える」といわれているように、威嚇をしているときの子供の心は怒りと恐怖に満ち満ちています。

すると依存的な親の大好物である子供の恐怖心を、ご奉仕してしまうということになります。

親は子供にご奉仕をしてほしいから、追いかけてきてしまうのです。

親が不安なときに他の誰も与えてくれないほどの大好物をくれて、一時的に不足感を満たしてくれる便利な人を逃す手はありません。

これが子供を執拗に追いかけてくる、親の無意識下の心理です。

子供は親の心理を知らずに自分では必死に抵抗しているつもりでも、親のおねだりにまんまと応えてしまっている形となっているのです。

だから感情を表に出すのは得策ではないということなのです。

では親と接触をしたくない場合は、どうすればいいのか?

ここまでお読みいただけると親へ怒りの感情や、不安な気持ちを出さずに無感情でいる必要性を理解していただけたと思います。

ですから親へ感情が伝わらないように、あなたの本当の欲求を伝えることがなにより肝心なのです。

共依存親子の場合、親の怒りに対する恐怖を跳ね返すための威嚇ばかりをして、自分の欲求を正確に伝えていない人がほとんどです。

それゆえ「脅せばなんでも自分の自由に操れる」と親のコントロール欲を強化させてきました。

親に対して繰り返し何度も「自分にも意思があるのだ」というあたりまえのことを伝えることが、とても大切なのです。

意思を伝える際の注意点

伝えるときはメールでも手紙でも電話でも、決して相手の怒りに煽られないように無感情でいてください。

自分が「音声自動応答サービス」のようなイメージで話をするのです。

また「会ってくれないのなら心配だから警察を呼ぶ」とか、友人や親戚と押しかけて威嚇をしてくるかもしれません。

ひどい親の場合「接触をしてくれないと、死んでしまう」くらいの勢いの人もいます。

ここまでくるとストーカーレベルなのですが、実在するので仕方がありません。

このような脅しに乗らないためには、あなたが平常心のときに無感情で「私は接触したくないし、したくなったときはこちらから連絡をします。それ以外の場合は諦めてください」といったことを、あなたから常々伝えておくことです。

これを伝えることができたら、どんなときもこの「自分ルール」を守るよう気をつけてください。

1度でも相手の脅しに乗って相手ペースで接触してしまえば、せっかくの努力は水の泡となり振り出しに戻ります。

戻ったら戻ったでまたやり直せばいいのですが、面倒臭いので始めたら戻らないほうがいいかと思います。

がんばって一貫性を保ってください!

そうしてご自分の調子が良いときは、親へ連絡をする実績もあえて作ってください。

会えるようなら会えばいいですし、会いたくなければ声だけでも聞かせてあげることで「あなたがルールさえ守ってくれたなら、私は逃げも隠れもしません」ということを証明することができます。

証明がなされる様子がないと親は不安な気持ちになり、ご奉仕してもらうために再び子供を執拗に追いかけてしまいます。

けれどももし連絡をしたり接触をすることで、ちょっとでも気分が悪くなったらすぐに「あなたと話をして気分が悪くなった」と事実を伝えて電話を切るなり、親から離れて安全な場所へ逃げてください。

これも「自分が子供の気分を害している」と親へわかってもらうためです。

親からすると「寄るなといいつつ、本当は子供も自分のことを求めているはず」と思い込んでいるから、そのような執拗な追いかけをするのです。

総じて共依存関係の親子はコミュニケーション不足か、どちらかのコミュニケーション能力が低いことが見受けられます。

それと接触する際は昨日の投稿の「褒め殺し」を忘れずに使えるよう、会うときまで練習しておくこともぬかりなく。

自分のことを冷たい人間などと責めないでください

これまで親を怒らせないよう一生懸命尽くしてきたあなたにとって、一番つらいのが「親に対して冷たくする」ということではないでしょうか。

それとも「自分が接触してあげなければ、親がどうなってしまうのだろう?」という漠然とした罪悪感でしょうか?

自分のことより親の気持ちを優先してきたのですから、居心地が悪く感じるのは無理もありません。

そのときは以下のように考えてください。

「自分の心の健康を守ることができないのに、親の心を健康にはできないのだ」と。

そうして今日の投稿を実践することができたときは「偉かった!」と声に出して大いに自分を褒めてください。

ギュウッと自分を抱きしめてあげて、大絶賛してください!


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