自己承認感の低い依存的な親は、あなたの本音を実は知りたい

以前依存的な親は少なからず、自己矛盾を抱えて生きているということを書きました。

その投稿はこちらから →親の依存から抜け出せず「自分の幸せがなにかわからない人」は、言葉に出して考えてみる

きっと多くの依存された子供たちは「親は自分の本音など知りたくない」と思っていると思います。

けれどもあなたの本音に関しては、依存親特有の「自己矛盾」が現れやすい部分です。

なぜなら依存的な親は、本来自分の本音を出すことが苦手な人たちです。

依存対象に選ばれた子供を愛したいけど、それ以上に自分が愛されたい。

これは損得感情からきています。

それゆえ子供の本音が知りたくても、自分を賞賛してくれること以外は怖くて聞き出せない。

自分が理不尽なことを子供に課していることを、ちゃんと知っていて罪悪感も抱いているのです。

けれどもそれを認めてしまえば、自分の子供を育て上げた実績が否定される感じがして「損失」と捉えるのです。

だからあえて自分も本音は語らずに、あなたのネガティブな本音を言わせないようにコントロールしているのです。

でもいかんせん、自分に自信がありません。

だから「この子は本当に自分を愛しているのだろうか?」という試しを入れるために、さまざまな嫌がらせを含む工作を仕掛けます。

「自分は捨てられることはない」ことを大前提で

こういった理由でこれから書くことを実行しても「捨てられることはない」と自分に言い聞かせてください。

でないともし親の試しに乗ってしまいあなたが「捨てられたら困る」と恐怖心を感じたら、それは親へ伝わります。

現に恐怖を伝えてきたことを逆手に取られて、ここまでコントロールを受けてしまったのです。

だから試しによる嫌がらせを受けても「これは試し、試し」だと自分に言い聞かせて、臆することだけはしないでください。

慣れるまで時間を要するものだと納得をする

すぐに結果がでなくても、時間を要するものだと最初から心構えをしてください。

これまでの親の依存に慣れている人は、1つうまく行った後の次の失敗に心が折れやすいです。

うまく行くまでが苦しいと、1つの成功体験を得ることで大きな満足感を感じるかもしれません。

けれどもそれはあくまで「実績1」を作っただけで、万能感を持ってしまうと同じ手ばかりを使ってしまいます。

知的障害のない依存的な親を相手にするには、試行錯誤をする必要があるということを念頭に入れてください。

1度ジャンケンのチョキで勝てたからといって、ずっとチョキを出せば負けが続くのと同じこと。

失敗をしても「そうきたか……」と次の手を考える参考にすることが、心を折られない秘訣です。

親への共感力を使って、怒らせないように自分の本音を伝える

共感力はその人と同調するためだけに、あるわけではありません。

相手の真意を知りながらも、逆の返しをするという手もありますよね。

依存的な親が知らないのは「あなたの本音」です。

一方で共感力の強い依存対象に選ばれた子が知っているのは「親の真意」だとすると、どちらが形成的に有利なのかは火を見るよりも明らかです。

本当は「自分を見て欲しい、褒め称えて欲しい」がために、嫌がらせをされていることを心の底で知っているわけです。

そこで嫌がらせに反応してしまっては、親の意図を尊重したことになります。

たとえそれが親に恥をかかせないための優しさであっても、自分に優しくしてもらいたい欲求であっても、親の意図を尊重したという事実においては変わりがありません。

こうして「得をするのは親だけ」という悪循環の中で生きてきたのです。

親の意図を尊重せずして、親も自分の心も荒立てない方法を探そう

たとえば「自分を見て」を依存親が出してきたときに、今までは「またか!」とムカつきながらも見てきたとします。

それを笑顔で見ることもできるでしょうし、無表情で見る、少し軽蔑を込めて見る、あるいは見ないという選択肢もあります。

見たくなくてもムカつきながら「見たくない!」と伝える表現もありますし、そっと「見たくないのよ」と伝えることもできます。

「見る、見ない」ひとつを取っても、これほどのバリエーションがあるのです。

依存的な親に、どのパターンをいちばん多く使ってきましたか?

自分はこれまでどのパターンを、多く使っていたかということを考える必要があります。

おそらく「ムカつきながら(でも)見ていた」という人が、共感力の強い依存された側には多いのではないでしょうか。

ここで気をつけた方がいいのは、依存的な親は歪んだ表現で「自分を見て!」を伝えているということです。

私の親が気絶したフリをして「自分を見て!」を表現していたように。

真意を知っている今となっては笑えますが、子供のころは苦痛や怒りを感じていました。

今なら「自分を見て!」なだけということがわかっていますので、きっと黙ってニコニコしながら気絶している母を見ていることでしょう。

でも母も真意がバレていることを知っているので「気絶する」という手口を封印してしまいました。

このようにこちらの本音を伝えることで、親の「依存できる」という気持ちは少しずつ萎えていきます。

依存する親を刺激せずに、本音を伝える方法を身につけてください

いちばん共感力の強いゆえ選ばれた依存対象の子は、親の言動に振り回されずに真意を汲み取る練習に焦点を当ててみてください。

感情的にならず心に余裕を持つことで、山の中で遭遇した熊を刺激せず逃げ切ることが徐々にできるようになります。


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