困っている人に対して、自分が気をつけていること

他者に困るような場面があったときに「大丈夫か?」と危惧する気持ちは起こります。

けれどもそれはこちら側の危惧する問題であって、相手の助けになることとは別の問題です。

こちらから「なにができるか」という提示をして、相手がその提示を求めてくるまで動かないという方が、お互いスムーズなのではないかと思います。

困っている人へ、それ以上気を遣わせない気遣いがいちばん助かる

そもそも困った場面に遭遇するだけで、普段にはないストレスや恐怖にさらされています。

そこで「大丈夫?」という声掛けをされても、助けてもらえることとそうではないことがあります。

財布の盗難に遭った人へお金を貸せるのなら助かると思いますが、持ってもいない人から「大丈夫?」と問われてもどう答えればいいのでしょう?

自分の手に負えないことが起こってストレスでいっぱいのときに、さらに相手の「大丈夫?」という善意の問いかけを無下にはできない。

お金を貸してももらえなければ、不安を取り除いてももらえないとなると、新たなストレスを抱えさせるだけです。

「気遣いをさせない気遣い」ということのみが、困っていないときの自分にできる最善ではないでしょうか。

今回の震災時に私が友人へ連絡する際に、気をつけたいこと

一昨日は福島で、再び大きな地震が起きました。

私は福島には知り合いがいないのですが、近県の宮城には友人が数名います。

はっきり言ってどの人の安否もとても気になりましたが、まだ連絡をしていません。

その人たちは3.11の際の記憶がまだ残っていて、地震を大変恐れています。

今回も早朝から大揺れしたようで、怖かっただろうと思います。

直接大きな被害には遭っていなくても、大丈夫なわけではないということもあると思います。

だから大丈夫か大丈夫ではないかという問いかけは、答える側にとっては「なんに対して?」という部分が曖昧で、答えに窮することが多いのです。

そんなときに「これならできる」とこちらから声をかけておいて、そっとしておくことがいちばんの気遣いではないでしょうか。

その人との距離感や関係性も関係している

友達でも日頃からメールでしかやりとりがない相手と、頻繁に電話や直接会って話す人とでは対応が違います。

また無理をしてでもメールや電話を返してくる人、無理ならお互いに放置しあえる関係性などさまざまです。

それらを把握して、いつも通りに連絡をすることも大切なのではないでしょうか。

どちらにも伝えることは同じです。

自分のできることを具体的に伝えて、それが必要なときは声をかけてというだけです。

私のできること

例えばこういった怖い経験をした後は、無事であったとしても1人でいる時間が少ない方がいいです。

恐怖の場面を繰り返し想像しないように、気晴らしがいつもより多く必要です。

・気晴らしに家を離れたくなったら、自分の家を訪ねてもらっていいこと

・不安や疲れで家を出れないようなら、日程的に行けるときはいつでも私から出向くこと

・不安で誰かと話がしたくなったら、特に用事がなくても電話をしてきて

これくらいしかできませんが、これが私の無理のない範囲でできることです。

また相手にも無理をして欲しくないので、電話ならサラッと2、3分で。

メールやSNSでも「返信不要で、既読スルーでOK」だと伝えます。

困っている人へできることは少ないです。

けれども完全に放置をするでもなく互いに大きな負担をかけ合わずに、できることもあるのではないでしょうか。


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