ブログ読者さんから「(私の)父親のファン」だと言われました

幼少期の話を書くにあたって、ときどき父が登場しているこのブログ。

先日お会いした読者さんより「私はお父さんの話を読むのが大好きで、お父さんの大ファンです。お会いしてみたかった〜」と言っていただきました。

私のファンではなく父のファンだと言われて、正直ジェラシーはちょびっとあります。

けれどももう20年も前にあの世へ行ってしまった父の存在を、ブログで知ってもらいファンになっていただけたのなら、きっと父も喜んでいるだろうと思うのです。

私にとってはつかみどころのない、宇宙人のような父でした

父をひとことで表わすと「子煩悩な宇宙人」といった人でした。

なんせ質問をしても、まっすぐ返答が返ってきた試しがないのです。

私が小学校1、2年生のころクラスのおしゃまな女の子たちで、お父さんの学歴や職業、役職などの話になりました。

「私のお父さんは慶◯大学で◯◯商事の課長さん」

「私のお父さんは◯京大学で◯◯建設の部長なの」

など今考えるとおしゃまというより、こまっしゃくれた感じが否めませんが、女の子ってそういう話題を小さなころからしますよね?

私はそういう話にとても疎く、まったく父のことを知りませんでした。

父の仕事は新聞記者だということは知っていましたが、具体的にどんな仕事をする人か知りませんでした。

いえ正直言いますと、新聞+汽車(記者)=新聞配達員だと思っていました。

地方や海外へ出張して不在がちなのも、父は遠いところまで新聞を配りに行っているものだと、恐らく小学校3年生くらいまで思っていました。

しかしながらクラスで出た話題に付いていきたくなり、父へたずねてみました。

「ね〜、パパはどうなの?」

すると父の顔は「フン」と言わんばかりの、少し怒りを含んだ顔になりました。

恐らく子供らしくない話題が、気に食わなかったのでしょう。

「いいかよく聞け、オレはな〜。バカ田大学出のダメ平社員だーーー!って友達へ言っておけーーー‼︎」と言われました。

注:今の若い方はご存知ないかもしれませんが、漫画『天才バカボン』のバカボンのパパは「バカ田大学卒」という設定でした。
それと『ダメおやじ』という漫画が当時の父のお気に入りで、主人公のサラリーマンが「万年ダメ平社員」という設定で家族からいびられる話です。

ソンナコト イエルワケガ ナイデショウ ←私の心の声

ドン引きしたまま、黙って父の書斎から出てきました。

「校門で売っているの色付きのヒヨコを買って〜」事件

小学生のころはときどき校門の前に、ピンクや青、緑のカラフルな色に染められたヒヨコを業者が売りにきていました。

子供からすると、とても可愛くきれいなヒヨコで飛ぶように売れています。

私も買ってもらおうと急いで家へ帰り、父へおねだりしました。

すると父からの返答は……。

「パパも子供のころヒヨコを飼っていたけどね、ヒヨコってお腹が破裂するまで餌を食べてしまうんだ。セリはヒヨコのお腹が破裂したら中の食べ物を取り出してあげて、その後お腹を縫い付けてあげることができるか?」と真面目な顔で言いました。

神妙な顔で説明をされて、小学校低学年の私にはとても難しいことだと……おもうか〜!!

ヒヨコヲ カッテモラッタトモダチハ ソンナコトシテイナイシ

そんな父ですが、まだファンでいてくれますか?

週末ですしなんだか真面目な話を書く気がせず、息抜きに父のヘンテコエピソードを書いてみたくなりました。

そんなよくも悪くも宇宙人みたいな父でしたが、変なことを言われてお腹を抱えて笑っている私の顔が大好きだと言ってくれていました。

そうしてこの宇宙人スピリットは父の孫である、甥(兄の子)に私が引き継ぎ、お腹を抱えて笑わせることを伝えています。

父のファンだと言ってくださった方、こんなエピソードを知ってもファンでいてくださいね!


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