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親が子供に愚痴ったり、
配偶者の悪口を言うのがなぜよくないか?

それはその子が結婚をしたとき、
伴侶に対して同じ見かたをしてしまうからだ。

子供にとって異性の親は、
その後の異性との付き合い方のベースになる。

たとえば息子の父親が母親のことを
「料理が下手」とか「気が利かない」などの悪口を、
息子が母親を軽蔑するまで言い聞かせたとする。

この夫婦は仲がいいわけがない。

 

その子が結婚をすると、
自分の妻まで軽蔑する対象として見てしまう。

また母を軽蔑していたはずなのに、
その母親そっくりな妻を持つことは珍しくない。

出会ったときに、母と同じ臭いを嗅ぎわけているからだ。

 

息子にとって母は人生で最初に接する異性であり、
軽蔑していたとしても馴染み深いものだ。
それと似た感じを持つ相手を探している。

母と同じ臭いを持っている相手だから、
条件反射で母親に接する態度と
同じような口調や反応をしてしまう。

母と同じ対応をしている相手が、
母ではなく別の人間だということを忘れてしまっている。

自分が結婚をするときは
親のように仲の悪い夫婦にはなるまいと、
いくら願っていても残念ながらそうはならないことが多い。

どれだけいい奥さんであっても、軽蔑の対象とされれば怒るだろう。
そうして息子は自分が生まれ育った環境と同じく、
仲の悪い夫婦になってしまう。

同じ臭いがする人を探すように、
自分が生まれ育った家庭の環境に似たものは
嫌いだったとしても馴染みがあり、安心するのだ。

 

これは娘が父親に接する態度も、同じことが言える。
父親の言うことを聞かない娘に育つと、
夫の言うことも聞かない。

これから結婚を考えている人は
結婚相手の親に会ったとき、
義親となる人が自分を気に入ってくれるだろうか?
ということしか考えられないかもしれないけど、
自分の結婚しようとする相手が異性の親に、
どう接するかをよく見ておくことだ。

 

母親に冷たい態度を取っている息子は、
交際中は自分に優しくても、
結婚すれば同じことをするかもしれない。

「お母さんに取っている冷たい態度を、私には取らないでね」
などとお願いをしたところで、
そんな約束は結婚したと同時に、なかったものになる。

マザコン坊やなら、自分にも優しくしてくれるのでは?
と思うかもしれない。

けれどもマザコン坊やは、母親を大切にしているのではない。
母親と共依存関係に陥っているのだ。
当然自分とも共依存関係に陥る可能性が大となる。

父親にべったりと甘える娘は
仕事のできる自立したキャリア・ウーマンでも、
結婚すると家庭では夫にもべったりと甘えてくるだろう。

 

それが自分の理想であればいいのだけど、
結婚後何年か経って、うっとおしく思わないだろうか?
ということを考えておく必要がある。

それはイヤだと別の相手を探すのもいいし、
どうしても好きで結婚をするのなら、
「相手は絶対に変わらない」という前提で覚悟をすることだ。

 

「自分と結婚すれば」とか「子供が生まれれば」
相手が変わるはずなどということを望まないことだ。

それはただの幻想なのだ。
甘い夢は見ないほうがいい。
そう思えると、うまくいくことが多い。


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