「外国人の男性って優しいよね?」
私が海外生活経験者だと知られると、
いちばん多く聞かれる質問だ。
若い女性ばかりではなく、
私とさして変わらない年代の、独身女性からも聞かれる。
彼氏や旦那さんからDV被害に遭っている人、
もしくは過去にDV被害に遭ったことがある人から特に多い。
だけどこれはまったくの幻想だ。
日本人だろうが外国人だろうが、男女も年齢も関係なく
なんでも相手の言うことを聞けば、どんな人でも冷たくなる。
外国人と日本人講師が半々の英会話スクールで、
講師をしていた時期がある。
外国人男性講師と、日本人の女生徒のカップルも何組も生まれた。
最初こそラブラブだが、あっという間に破局を迎える。
全てのケースで男性講師が女性を捨てていた。
あるいは男性講師の任期が切れるまでのセックス目当てに、
彼女としての存在が守られていた人もいた。
女性は
「任期が終わったら、
相手の自国に連れて帰ってもらい結婚できるのではないか?」
と相手はただの体目当てだということを、問題視しようとしない。
結局帰国するときに、捨てられて泣いていた。
運良く結婚したカップルもいた。
そういった場合でも本国へ帰らずに、
職業を持つ日本人女性へ経済的依存が始まり、
やがてDVへと発展するパターンが多い。
また留学目的で英会話学校に習いにきていて、
留学先でできた彼氏にDV被害を受けて
ボロボロになってしまう生徒。
生徒だけではなく同僚にもいた。
再度留学する資金を貯めるために働いていた、英語堪能の講師たち。
海外慣れをしている人たちでさえ、
留学先で出会った男性と結婚をしてDV被害に遭い、
離婚に至るというパターンもあった。
「外国語ができずに相手と意思の疎通が取れない」
と思っている人も多いだろうけど、そうだろうか?
違う国籍の者同士が、お互いの自国語でコミュニケーションを取り、
相手が理解しているのかも端から見ているとわからないけど、
なんだか仲良く楽しそうに数十年連れ添っている
国際結婚カップルを何組も見た。
言葉のできるできないは、あまり関係ないのだ。
どこの国の人間であっても、
なんでも自分の言うことを聞いてくれる相手には、
最初は優しくてもやがて尊大になり、支配的になる。
女性にだってなんでも言うことを聞いてくれる彼氏や夫に、
暴力を振るって好き放題し、
ある日別の男性を見つけてポイ捨てする
なんていうことだって聞く。
国籍、性別、年齢の上下はいっさい関係ない。
こういう関係性になってしまうのは、
「過度に我慢をしてしまう、忍耐強い人」
との間に構築されてしまう。
付き合っている時点で
「こんなのイヤ!」
と言わずに、相手をどんどん勘違いさせてしまうのだ。
我慢をする習慣を、
子供のうちから自然と習慣づけられてしまった人たち。
我慢は必要だ。
でもその我慢は「人のため」ではなく、
自分の成長のためだけに必要なもの。
他者に対して過剰に我慢をするということは、
たとえ家族でも美徳などではない。
もともと子供時代は、自分の意思でできることが少ない。
親から与えられる食事、衣服、家と全部親まかせだ。
それだけで、すでに我慢を強いられているという子供もいるだろう。
それなのに夫婦喧嘩や、親の情緒不安定などへの我慢。
さらに親の愛情を獲得するために、
やりたくない勉強や、習い事など
親の望む自分になろうと懸命にがんばったりする。
子供というだけで、すでに我慢の連続なのだ。
これが過度に習慣づいてしまうと、
自分が我慢をしていることにさえ気がつかなくなる。
いつも相手の望むものを差し出すことで、
今与えられているパートナーや環境の中だけで
共存しようとしてしまう。
また相手に
「 自分のイヤなことでさえ奉仕しているのに…….」
という、被害者意識がどんどん積み重なる。
いつまでたっても、世界中どこへ行っても、
満足のいく対人関係を築き上げることはできない。
そういう意識を幼少期に植え付けた親を責めたところで、
なんの解決にもならない。
ただ自分にはそういう
「我慢をしすぎる癖」
があるのだということに強く気づく必要はある。
この癖を直すためには、
食べるもの、行きたい場所など簡単なことから始めるといい。
どんなにささいなことでも、
本当に自分の欲するものを選択するトレーニング。
「コーラが体に悪いことはわかっていて飲みたいのを我慢していた。
いつもはお茶にしていたけど今日は飲んじゃおう! 」
など生活の思考パターンを少しずつ変えていくだけで、
徐々に自分の本当に欲するものと、
実際に選んでいるもののギャップが生じてくるだろう。
そうしていくうちに本当に自分の
「ありたい姿、いてほしい相手」
がわかってくる。
そのトレーニングで本当に自分の望むことが
わかるということも重要なのだけど、
我慢をしていないから、被害者意識が薄まるのだ。
被害者意識が薄まることで、
「自分さえ我慢すればいい」
という自己卑下や、自己評価の低さも薄まる。
いつの間にか
「なんでも相手の言うことを聞く」ことなどしなくなる。
そうして素敵なパートナーシップを結べる相手と出会うことになる。
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